日々2万人のゲストの安全を預かり、パークを運営する重責を遂行するスーパー社畜!クレア・ディアリングを熱演したブライス・ダラス・ハワードに来日インタビュー。
"叱られたい女上司"ナンバーワン(ザ・ハードワーカーズ調べ)のブライスは、「人間って不思議なもので本来であれば強みなことも、ゆきすぎると弱みになることもあるもの」とのメッセージを受け取ったとか!? 恐竜の暴走で変化を余儀なくされた社畜の運命とは!?
――クレアはパークに甥たちが遊びに来ても、自分の仕事を優先する超ハードワーカーですねえ。
それはごめんなさい(笑)。クレアは収益追求という彼女のビジネス上の立場を重要視するがために、ちょっとだけ人間性を失っている女性として登場するわ。でも、このストーリーが展開する過程で自分自身を取り戻す、自分自身を再確認していくの。本来自分が持っていた価値にも気がつくことになるわ。
おそらく最初に登場するクレアは、本当に持っている自分の価値と、現実の彼女の行動がしっくりこない感じで出てくる。結局、悪い人ではないの。ビジネスの判断が、そうさせているのよ。
――責任ある立場が彼女を仕事に向かわせているだけなので、彼女の気持ちそのものには、一定の理解を示しますか?
そうね。自分としては彼女になりたくはないけれど、彼女の立場になれば想像はできるわ。自分の仕事に対してプレッシャーを感じているので、そういうポジションの人間ってだけ。毎日2万人もパークにくることを任されている人なので、責任も大きいわけよ。ただ、そうことばかりに気がいってしまうと、本来の自分の心を見失うのでは?ということは理解できるわ。
彼女の判断は、本来の価値とは違う場所へ自分の決断がいってしまっているの。それが恐竜の暴走でどんどん変わっていって、彼女も英雄的な行動に出ることになる。それって、最初から想像はできないわね(笑)。
――パークのオーナーであるサイモン(イルファーン・カーン)との関係は、どのように理解して演じましたか?
サイモンとの関係は、温かいものよ。おそらく彼女は過去に彼が窮地に立った時、救ってあげたという背景があったと思うの。同時に、彼からもインスピレーションを受けている。たぶんクレアは最初、彼の会社で仕事をしたと思うのよね。その環境の中で彼が彼女の才能に気づいてくれて、機会があれば彼女ならできるということでチャンスを与えてくれた人だと思う。だから、ふたりはチームよね。
――最初クレアは、この島に暮らしているので家族とのかかわりがない状態でストーリーが始まるけれど、でも最後は自分の家族を救おうと必死になりますよね。彼女はとっても成長します。
人間って不思議なもので本来であれば強みなことも、ゆきすぎると弱みになることもあるものよ。クレアはいいものをたくさん持っている。すごく重い責任でも「任せて!」という態度で、仕事にはきちんとしている。パキパキ働いて、ものすごく集中してやり遂げようとする。でも、それが彼女の人生のほかの部分とバランスが取れていないことがある。結局、強みがあるけれども、ほかとバランスが取れていないという理由で、彼女の弱みにもなっている。あまりにも厳格すぎて、すべてをコントロールしたがるからよ。
――でも、もともと仕事ができる人なので、人生の問題についての再起も早かったと思います!
最終的には彼女の本来の強みが、本当の意味での強みに見えてくるのよ。すごく決断力があれば、すごく勇敢な女性でもある。そこはいいところ(笑)。ストーリーの流れの中で、それぞれのタイミングで、彼女の持っているモノをバランスよく表現していくことは、とても興味深かった。
もちろん、わたしとの共通点があるとすれば、できれば物語の最後の方のクレアにあればいいと思う(笑)。わたしもきちんとしていて、物事を決断していくほうだと思っているから(笑)。
映画『ジュラシック・ワールド』は、大ヒット上映中!
配給:東宝東和
(C) 2015 Universal Pictures
https://youtu.be/1LAV4_rA75M
■参照リンク
『ジュラシック・ワールド』公式サイト
http://www.jurassicworld.jp/
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