世界的なロックバンド、フー・ファイターズのデイヴ・グロールが右脚にギブスをはめてステージでギターを弾いている姿に男気溢れすぎる!と気になっている方も多いことでしょう。
ことの発端は6月12日にスウェーデンのヨーテボリで行われたスタジアムライブ中に誤ってステージから落下したデイヴの右足が折れてしまったこと。
「モンキーレンチ」の演奏中に舞台下手に移動したデイヴが勢い余って、ステージから落下する衝撃映像はオーディエンスによるinstagramで観ることができます。約3メートルはありそうなステージ上から、しかも、ギターを持ったまま前のめりで落ちていく様子に嫌な予感しかしないです。
https://instagram.com/p/32JbI5A31V/
しかし、この時点からデイヴの男気は烈火のごとく燃え上がるのです。ステージから落下したデイヴは倒れたままマイクを握り、「俺の脚は折れちまったみたいだ! ほんとゴメン!!」(超意訳)と観客に向かって叫び、「必ず戻ってくるから、待っててくれ!」と力強く宣言。その様子はスクリーンにも映しだされ、明らかに激痛必至な中で誠意を示すデイヴの姿に大きな拍手が巻き起こります。
https://youtu.be/towR_sk7cvk
そして、男気溢れるデイヴはもちろん約束を果たすために戻ってきます。デイヴ抜きで演奏していたクイーン&デヴィッド・ボウイのカバー「アンダー・プレッシャー」の途中でスタッフに運ばれながら登場。右脚はギブスですが、ギターをかき鳴らしながら、すかさずシャウト! フロントマンの不在をフォローした各メンバーの男気とデイヴの男気が横溢して、スタジアムは熱狂の渦に巻き込まれるのでした。
https://youtu.be/DRH7ZEpSBts
感動に包まれるのもつかの間、SNS上では7月末のフジロックでの来日は可能なのか?ということを心配する声が上がります。追い打ちをかけるように、フー・ファイターズのオフィシャルサイトでは、グランストンバリー・フェスティバルをはじめとするライブのキャンセルがアナウンスされ、ファンの間ではますます不安感が充満。折れた脚のレントゲン写真を見る限り、絶望的な気持ちにもなってしまうというもの。
Thank you Gothenburg. That was amazing. pic.twitter.com/BXvuxIfVEv
- Foo Fighters (@foofighters) 2015, 6月 12
しかーし! デイヴ・グロールの男気は脚の一本や二本折れたところで萎んでしまうようなヤワな代物ではなかったのです。6月29日の公式ツイートで7月4日に予定されていたワシントンDCでのライブを決行することを告知。そして、当日は背中にロゴがあしらわれ、ギターのネックが千手観音のごとく異様な存在感を醸し出しているスペシャルシート="デイヴの王座"に乗って登場した姿が世界中のファンの度肝を抜くことになります。
千手観音システム aka デイヴの王座
Foo Fightersさん(@foofighters)が投稿した写真 - 2015 7月 10 3:44午後 PDT
雨にも負けないデイヴの王座
Quebec City, we'll be back...Mother Nature always wins... Photo: @dustinrabin
Foo Fightersさん(@foofighters)が投稿した写真 - 2015 7月 11 7:23午後 PDT
しかも、この王座はデイヴ自身のアイデアということで、どのように生み出されたのか自身のスケッチメモをスクリーンに映し出しながらライブ中に説明する一幕も。
https://youtu.be/e5qE9Tq0XJI
さらに、ニューヨークにあるバンドの20周年を記念したポップアップショップには"骨折Tシャツ=BREAK A LEG Tシャツ"も登場。
Foo Fightersさん(@foofighters)が投稿した写真 - 2015 7月 11 9:14午前 PDT
まさに骨折というマイナスを見事プラスに転化したデイヴ・グロールの男気からは日頃の社会生活でも活かせそうな"ケガの功名術"が学び取れるというものです。デイヴ兄貴にこれからも付いていきます!!
というわけで、フー・ファイターズのパフォーマンスは無事にフジロックで観ることができそう。デイヴ兄貴の男気が苗場を熱くしてくれること間違いなしです。
文/小林こばーん朋寛
FUJI ROCK FESTIVAL '15
2015年7/24(金)25(土)26(日)
新潟県 湯沢町 苗場スキー場
オフィシャルサイト http://www.fujirockfestival.com
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