佐藤健主演のTBS系の人気ドラマ『天皇の料理番』の最終話が放送された7月12日夜、ネット上では多くの視聴者から、「感動した」「泣けた」というコメントが数多く寄せられた。
https://youtu.be/Fk36NbxeHAA?
最終話となったこの日は、戦争から日本の敗戦を経て、激動する情勢の中で、天皇の命を救いたい一心でGHQに取り入り、必死になって奔走する主人公・秋山篤蔵(佐藤健)。しかし、宮内省の大膳寮では、戦争で我が子を失ったことで、GHQに媚びることを拒絶し続ける黒川(林泰文)が、突然の暇乞いを申し出る。しかもちょうどその時、篤蔵がGHQの軍人宅で喧嘩となったことがバレ、篤蔵は大膳頭からその責任を追及されることに。
そんな状況下で篤蔵は、「いざとなったらGHQの前で腹掻っ捌いて詫びてやるわ!」と激怒した上で、その怒りを噛み殺し、「わしは片田舎の厄介もんでした。ここまでやってこれたんは、支えてくれた人たちが、たくさんおったからです。父や、兄や、母や、嫁や、師匠や、友人...わしはみんなに夢を叶えさせてもらったようなもんです。わしは夢を叶えさせてもらったもんには、夢を叶え続ける責任があると思います。お上の料理番として、力の限り励み続ける責任があると思うんです。皆さんは違いますか。お上のお側に上がると聞いた時、言われませんでしたか。お前は家の誇りやと。心して励めよって。ほう言われませんでしたか。嫁や子供はどうでしたか。お父さん頑張ってとは言われませんでしたか...その人らに恥ずかしくないように、努めたいと思いませんか。やれることはやったと、精一杯の真心を尽くしたと言いたくありませんか」と、物静かな口調でその秘めたる想いを口にした。
こうした篤蔵の語った想いに、ネット上の視聴者からは「思わず号泣してしまったわ...」「夢をかなえ続ける責任か...名言だな」「ずっと泣いてた」「やれることはやったと俺も言い残せるようにがんばるわ」「この話、いろんな涙といろんな真心の形が出ていたのが印象的だったよな」「すごい長まわしの台詞だったけど健君は篤蔵そのものになっていたよね。久々に泣けました」と、感動のコメントが。今クールに放送されたドラマの中では、絶えずネット上でも話題となり、今回、惜しまれつつも最終話となった同ドラマ。数々の名セリフと共に、今後も末永く、多くの視聴者の心に深く刻み込まれることとなりそうだ。
文・福原優也
■参照リンク
『天皇の料理番』公式サイト
http://www.tbs.co.jp/tenno_no_ryoriban/
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