長谷川博己、麻生久美子共演、いままでの"園子温ワールド"のイメージと一線を画す待望のオリジナル作品、『ラブ&ピース』が好評だ。その注目作にフランス人形の"マリア"として、中川翔子が"声優"出演。園監督作品の魅力、園子温の魅力について尋ねてみた。
パッとしない日々をやり過ごすサラリーマン・鈴木良一(長谷川)は、ある日、デパートの屋上で一匹のミドリガメと目が合い、運命的なモノを感じる。あきらめたロックミュージシャンへの道、まともには話せないが恋心を抱いている寺島裕子(麻生)への想い。彼の人生を取り戻すために必要な最後の欠片(=ピース)が、そのミドリガメだった――。
血が出ない! 誰も死なない! エロくない! およそ園子温のイメージとはほど遠いが、園監督いわく史上最もパーソナルな作品という規格外な感動エンターテインメント。「愛を持ってやらせていただけて、本当に幸せだなって思っています」としょこたんも感激を隠さない。「最初、園監督作品は『冷たい熱帯魚』(10)で入って「映画秘宝」でイラストも描かせていただきました。その後、まさか『TOKYO TRIBE』(14)に出られるとは思ってなくて、うれしすぎてオーダーメイドのトラックスーツを着て行きました(笑)。そして、園監督のある意味集大成的な『ラブ&ピース』に声優で出演できて、本当に夢みたいです」。
フランス人形の"マリア"のアフレコ時は、園監督と世間話をする貴重な時間もあったという。その時、同じ表現者として刺激を受けたと回想する。「園監督は、いったいいつ寝ているのか、いつ吸収しているのか不思議で(笑)。吸収し続けないと引き出しの中身が出ていくだけで、わたしの場合は何も描けないです。それなのに映画監督はひとつの世界を創る神がかり的な作業をしていて、その上このラッシュ! しかも全作品面白い。ひとつの集大成的な時期かもしれないですが、誰も想像しないことをやるってすごすぎますよね」。
そして、最新作の『ラブ&ピース』。この映画の詳細やしょこたんの活躍は、映画本編に譲ろう。なぜなら、予断なしで観てほしい傑作だからだ。「観た後に語りたくなる映画がいい映画だとすると、この映画は完全にそうですよね。語るポイントが世代や性別で全然違うので、すごくいい映画だと思います。あえて言うとすると、この映画で"園子温ワールド"デビューしたちびっ子が、後で『冷たい熱帯魚』(10)を観た時の反応が楽しみです(笑)」。
https://youtu.be/VNOLGXJOuKc
映画『ラブ&ピース』は、大ヒット公開中!
■参照リンク
『ラブ&ピース』公式サイト
http://love-peace.asmik-ace.co.jp/
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