このところ春クールのドラマが相次いで最終回を迎えたり、佳境に向かって大きな盛り上がりを見せるなど、ネット上の視聴者の間でも、連日話題となっているが、そうした中、先日も、男たちの涙が美しすぎると注目を集めた佐藤健主演の人気ドラマ『天皇の料理番』の第9話が放送された6月21日夜、今度は佐藤が演じる主人公・秋山篤蔵が見せた涙の名場面に、「今週も思わず泣けた」という声が相次いでいる。
この日の放送では、天皇の料理番・厨司長に任命された篤蔵が、即位式典で行われる晩餐会に際して奮戦する様子を中心に描かれていたが、ちょうどその頃、かつて手紙で「お前の夢を一緒に追いかけかせて欲しいと思った。俺に誇りを与えて欲しい」と語っていた病床の兄・周太郎(鈴木亮平)の命は、風前の灯に。篤蔵からの葉書に書かれた献立を、母・ふき(美保純)が読み上げた際にも、「うまそうやのう...」とつぶやくのが精一杯という状況であった。その後、相次ぐアクシデントにもめげずに篤蔵が晩餐会を大成功に導くと、翌朝の朝刊が報じた記事でその模様を知った周太郎は、そのまま息を引き取ることとなったが、ほ ぼそれと同じ頃、篤蔵は早朝の空を見上げながら、「兄やん、(葉書を)読んでくれたかのう...兄やん、わし、ちゃんとできてましたか?あなたの誇りになれてましたか?兄やん...」と涙ながらに呟くのであった。
その後、「シュウタロウ シス チチ」という父・周蔵(杉本哲太)電報により、兄の死を確認した篤蔵は、東京で再会を果たした元妻・俊子(黒木華)に対して、「せっかく逢えたんやし、俊子は一緒にいてくれんか?...もうわしは懲り懲りか?」と復縁を申し出る。これに対し俊子は、「篤蔵さんより長生きします。ほやから安堵してください」とそれを受け入れることとなったが、こみ上げる様々な想いから、篤蔵は俊子に背を向け、泣きじゃくるのであった。
こうした篤蔵が見せた「二つの涙」に対して、ネット上の視聴者からは「今回も泣けた。想いがわかるだけに堪えられない」「家族や夫婦も逢えたっていうだけで奇跡だよな」「最終回が気になってしょうがないわ...」と称賛の声が。折りしも時は明治から大正、昭和にかけての動乱の時代。最終話に向かい、果たして彼らがどのような運命を辿ることとなるのか、ファンにとっては実に気になるところだ。
https://youtu.be/oj4s1zWqfC0
文・福原優也
■参照リンク
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天皇の料理番 公式サイト
http://www.tbs.co.jp/tenno_no_ryoriban/
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