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某映画のチラシが「似すぎてる」とネット上で話題 配給会社に聞いてみた!

2015/05/10 18:30 投稿

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Filed under: カルチャー, 映画

一部の映画ファンの間で、5月15日公開の超革新的SFスリラー『シグナル』と、6月6日より公開のグザヴィエ・ドラン主演のサスペンス『エレファント・ソング』のビジュアルが酷似していると話題になっている。



チラシビジュアルと言えば主役の俳優が正面を向き、ドーンと構えたインパクト重視の印象が強い。しかし、この2枚のビジュアルは主役の俳優が背中を向けた構図となっており、さらに色味、人物の大きさともに酷似しているためTwitter上では「激似ワロタw」、「背中流行ってんの?」など一部の映画ファンの間で話題となっている。作品の内容はガラリと違うのに、酷似したビジュアル。これは気になる。

『シグナル』予告編
https://youtu.be/2qo1Bx5I0K8


『エレファント・ソング』予告編
https://youtu.be/ECCt7-nxuWM


そこで、なぜ役者正面ドーンの王道ビジュアルではなく、あえて男の背中を印象的に配したビジュアルにしたのか、各社の宣伝プロデューサーに聞いてみた。(以下『シグナル』配給ファントム・フィルム=F、『エレファント・ソング』配給アップリンク=U)

―まずは単刀直入に、なぜ背中を向けた構図にしたのでしょうか?

F:いくつか、デザイン候補はありましたがセンターには後ろ向きの主役を据えるというのは、当初からブレませんでした。特別な力を手に入れてしまった彼なりの決意や意志を感じさせるものにしたかったので。
U:もともと海外のビジュアルがこれだったのもありますが、私含め、女性にはドランの丸っとした背中に萌えたのと、ティザーということもあり想像力が掻き立てられるからという理由ですね!

―微妙な距離感のある構図ですよね?

F:改造されて別次元の人間になってしまった彼と、普通の人間でもある観客との差を出すためにも、あえて距離感を感じさせるデザインを心がけました。
U:キャッチコピーが「今も耳に残るのは、あの日のママの歌声」なのですが、ドランは母親についての作品が多く、距離をとることで母親への想い、彼の寂しさを演出し、良い意味でミスリードができる雰囲気になったのかなと思っています。

―背中の一点押しとはなかなか英断ですね。

F:映画のチラシは、主役の顔がちゃんとでているものが多い中で敢えてそうしなかったチャレンジではありますが、映画『シグナル』も、既成概念を覆す内容になってますのでリンクするものがあるのかなとは思います。
U:本ビジュアルでドランの顔を出そうと思っていたので、というのもありますが、堂々と作品の風格を出せる、というのも決めてでしたね。

―お互いのチラシを見た感想を教えてください。

F:まさしくデジャブ!でした。グザヴィエ・ドランもブレントン・スウェイツも美しい顔をしているにも関わらず、贅沢な使い方をしていると思います(笑)。
U:見つけたときは本当びっくりしました!思わず持って帰りました。こんなにも似ているチラシが同タイミングにあるなんて驚きです。似すぎて怒られるかと思いました(笑)。

このほかBRAHMANを追ったノンフィクション作品『ブラフマン』(7月4日公開)も、彼らの背中だけを配した印象的なティザービジュアルが公開されており、今年のチラシトレンドはやはり「男の背中」なのかもしれない。劇場で男の背中ビジュアルを見つけたらそういった意図も汲み取ってみてはいかがだろうか?

(C)2014 Signal Film Group LLC All Rights Reserved
(C)Sébastien Raymond

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