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1995年に公開されたバイオレンスアクション大作『GONIN』から19年、石井隆監督、東出昌大主演の『GONIN サーガ』の初映像が公開された。

https://youtu.be/-VqB8CwQaxQ


東出昌大のほか、桐谷健太、土屋アンナ、柄本佑、安藤政信、竹中直人、テリー伊藤など実力派キャストが勢揃いしている本作。驚くべきは、5年前俳優引退を宣言し、前作で氷頭を演じた根津甚八が、今作のGONIN最後の一人として、一度限りの復活を果たすことが分かった。さらに前作に続き、佐藤浩市、鶴見辰吾の出演も決定している。

前作で汚職により警察をクビになった元刑事・氷頭を演じた根津甚八。前作のラストでビートたけし演じる京谷の銃弾を受けるが、銃弾を受けながらも生死の境をさまよい、植物状態で生きていた氷頭が、今作のGONIN最後の一人として登場する。

根津は01年に右眼下直筋肥大の病気で複視を患いながらも俳優業を続けていたが、04年の作品を最後に役者としての活動を休止。10年に発行された書籍「根津甚八」の中で、事実上の俳優業の引退を表明した。しかし「"氷頭は生きていた"を糸口にした『GONIN』のその後を根津さんとどうしても撮りたかった」という、監督からのオファーを受け、根津もそれに応える形で、本作への出演を決意。映画作品としては11年ぶりの出演となる。

「自分自身が志すような演技者であることが、困難になったため、引退を決めたが、今回、石井監督自ら、自宅に来て丁寧に『どうしても手伝ってほしい、根津さんでなければ・・・』という殺し文句と『出来るか出来ないか脚本を読んで決めてほしい』という熱心な説得で、本をじっくり読んで、これなら、今の自分に出来るという気持ちがわいてきた」と出演についてコメントを寄せている。そして「全ての撮影が終わった後、若い役者達が車まで追いかけてきてくれた。皆と握手をして、車が見えなくなるまでずっと手を振って見送ってくれたことが忘れられない。そして、完成された作品を見て、素晴らしい役者達に恵まれた映画になったと心から、思えた」と感謝の思いを語っている。

今回の根津の復活について、「GONINの五人目が、根津さん(役名、氷頭)だと初めて聞いた時は、映画ファンの皆さんと同じように驚嘆しました」(東出昌大)、「役者魂という言葉では足りないくらいの強く、しなやかな信念を僕たちに感じさせてくださいました。役者って本当に最高だと、改めて想わせてくれた根津さんに心から感謝」(桐谷健太)、「根津さんという1人の才能の持ち主とご一緒できて光栄です」(土屋アンナ)、「根津さんマジで1番カッコ良かったっす!!」(柄本佑)、「石井監督と根津さんの二人の間の深い愛を石井作品ファンとして現場で見れたこと、そして全てをさらけ出す根津さんの役者としての姿に心を掴まれました」(安藤政信)と、共演者からも熱いコメントが寄せられている。

『GONIN サーガ』は2015年9月26日(土)よりTOHOシネマズ新宿他全国公開

(C)2015『GONIN サーガ』製作委員会

■参照リンク
『GONIN サーガ』 公式サイト
http://gonin-saga.jp/

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