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4月からほぼ全曜日でレギュラー番組を持つマツコ・デラックス。そのほとんどがマツコがメインの番組です。なぜマツコはこれほど受け入れられたのでしょうか。



そのひとつの理由が「覚悟」ではないでしょうか。まだ現在の時間帯に昇格する前のド深夜時代の『怒り新党』で既にマツコはその心持ちを語っています。
有吉が「『すべての人に嫌われてるもんだ』って思って最初からやってるのよ。全員が俺のこと嫌いだろって思いながら」と心境を語った時に「うまいことおっしゃる!」と激しく同意し、続けて語っています。

「私たち、味方なんていないと思って生きてきたから、怖くなかった」と。

夏目アナに「でも、なんかマツコさんって嫌われ役なのかなと思ったら、今、マツコさんの意見を聞きたいって」人が多い、と言われるとこう反論しています。

「そんなの絶対ね、一過性の事だと思ってる。だから疑い深いのよ、私たちっていうのは。簡単に人様がワって両手広げて向かいいれてくれても、信用できないの(笑)」と。

これまでマツコはいつもマイノリティ側でした。だから、差別を受けたり、攻撃されることは日常茶飯事でした。いつしか、引きこもってしまうこともありました。その時、自分は誰からも関心を持たれない、いわば存在しない人間のような感覚を味わったそうです。そんな経験からひとつの境地に達したのです。

「攻撃されることって嫌いじゃない。シカトされるより良くない? 関心がないとか言われるのが一番嫌」

無関心でいられることのほうがマツコにとっては「恐怖」なのです。攻撃されることを恐れない「覚悟」があるからこそ、マツコは逆に支持を受けるのではないでしょうか。

文/てれびのスキマ





【参照リンク】
http://www.tv-asahi.co.jp/ikari/

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