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松岡茉優のバラエティ能力の高さが異常!彼女が売れるべくして売れる10の理由

2015/02/20 22:30 投稿

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Filed under: 芸能, 深夜, 連載

女優、松岡茉優がいま一部で大きな話題を集めている。今年の1月からはフジテレビ『問題のあるレストラン』、NHK『限界集落株式会社』に、さらにこの2月には映画『リトル・フォレスト』『サムライフ』に出演するなど引っ張りだこの彼女。19日に開幕したゆうばり映画祭ではニューウエーブアワードを受賞するなど実力派女優としての評価は高まる一方だが、その女優業としての活躍に負けず劣らず、バラエティ番組での対応力の高さが話題となっているのだ。


元々は子役として活動を始めた彼女だが当時はそれほど仕事に恵まれず、日の目を浴びることになったのがテレビ東京の『おはスタ』(2008年4月から出演)ということもありバラエティの素地はある。だが彼女のバラエティの資質はそういったレベルではなく、特に先日、親友の橋本愛と一緒に出演した『さんまのまんま』では多くの視聴者に衝撃を与えた。ただの面白い女優ではない。あまりにも、面白すぎる。

一体なぜ松岡茉優はこれほどまでにバラエティ能力が高いのか? 一つの仮説として、彼女がハロー!プロジェクトの大ファンであることが挙げられるだろう。歌って踊ってしかも可愛いというハロー!プロジェクトのメンバーは全ての分野において一流であることが求められているため、そんなハロー!プロジェクトから松岡茉優が影響を受けている可能性は十分にある。ハロー!プロジェクトを真摯に応援すれば、人間として全ての場面に対応できる力が身に付くというのは事実その通りだからだ。

そこで本日は先日松岡茉優が出演した『さんまのまんま』から10の代表的な場面を紹介したい。そして彼女がハロー!プロジェクトから一体どんな影響を与えられてきたのか、勝手に想像してみる次第である。

(1)でこ出しによる親近感

松岡茉優はもちろん美人ではあるが、どこか身近に感じるというか、親近感の湧くタイプの美人である。これは彼女のヘアスタイル、特にでこ出しに由来するものだと考えられる。でこを出すということはすなわち相手に心を開いているという意見表明であり、視聴者はそれを観て彼女に親近感をおぼえてしまうというわけだ。

元々ハロー!プロジェクト、特にモーニング娘。においては、メンバーの1名以上が必ずでこ出しを担当させられるという伝統が存在している。ファンのあいだでは賛否両論の分かれるこの伝統だが、おそらく松岡茉優はこれをヒントとして自らのヘアスタイルに取り入れたのではないか。そして現在のところ、その決断は成功をおさめていると言わざるを得ない。

(2)反応速度のおそるべき早さ

番組冒頭で何を飲むか明石家さんまにたずねられた松岡茉優。普通に頼んで明石家さんまが冷蔵庫へと向かうわけだが、その際に明石家さんまは「手伝いましょうかの一言も(ないのか)......」とチクリと突っ込みを入れる。このときの松岡茉優の動きが凄まじい。「手伝いましょ」の時点で即立ち上がって冷蔵庫へと走り出すのだ。この反応速度はちょっと異常としか言いようがなく、明らかに松岡茉優はモノが違うということが伺える。

もちろんこれは、2014年1月にモーニング娘。'14が仕掛けられた寝起きコンサートどっきりを参考にしているのだろう。寝起きで突然コンサートが始まるというどっきりに対して、見事なパフォーマンスで応じたメンバーたち。まさに常在戦場を地で行く彼女たちの姿が、松岡茉優に大きな影響を与えたのは間違いない。

(3)左ききという個性

橋本愛と一緒に作ってきた"まめぶ汁"を明石家さんまと一緒に食べる松岡茉優だが、左手で箸を持っている。つまり左ききである。左ききの女子は、なぜか分からないが、不思議な魅力がある。この素敵な個性を堂々と見せつけるという辺りに、松岡茉優の天性のバラエティ能力の高さがある。

現在モーニング娘。'15のリーダーをつとめる譜久村聖もまた、左ききだ。松岡茉優が譜久村リーダーに憧れていないというのはちょっと考えにくいため、ひょっとしたら、譜久村リーダーにならって左ききに矯正をしたという可能性もないわけではない。あくまでも可能性の話であり真偽は定かではないが、真実の解明が待たれるところであろう。

(4)行儀の悪さに不快感がない

その"まめぶ汁"を食べながら明石家さんまとトークを繰り広げるわけだが、松岡茉優は「そうですね」と答えながら、箸の先をねぶる。この無自覚さはちょっと常人に真似できるものではない。かつ、その行儀の悪さには一切の不快感がなく、むしろ観ていて好感をおぼえてしまう程だ。

先日発売された道重さゆみ卒業コンサートのBlu-rayの特典映像にもそんな場面が収録されている。メンバー全員で焼き肉を食べた際、鈴木香音が膝を立てて肉を食べているのだ。確かに行儀はよろしくないし褒められるものではないが、ああ、香音ちゃんは本当にお肉が好きなんだなあ、とにんまりしてしまうというのもまた事実である。この香音ちゃんメソッドを見事に自分のものにしている松岡茉優、やはりただ者ではない。

(5)不遇の時代を笑える強さ

松岡茉優はかつて子役時代に売れなかったという話をする際、一切の悲壮感を見せずに、むしろそれを笑いにしている。つらい自分を笑う、あるいはそれをバネにしてより高い自分になろうとするというのはハロー!プロジェクトの根本にあるイズムだが、松岡茉優はやはりそれを完全にモノにしてしまっている。

かつて℃-uteが平塚でイベントを行った際、まったく告知をしていなかったためにお客さんが二人しか来なかったというエピソードはよく知られている。だがそのつらさから逃げず、逆にその経験を糧にしたからこそ、現在の℃-uteがある。松岡茉優もまた、子役時代という不遇の時代を笑いにし、バラエティという世界でいきいきと輝くのだ。

(6)可愛い女の子のことが好きで仕方ない

松岡茉優はこの日に一緒に出演した橋本愛の魅力を明石家さんまに必死で説明する。明石家さんまが「マネージャーか!」「お前(橋本愛に)いくら借金あんねん!」と突っ込むほどに。だが彼女は言う。「(橋本愛のことが)大好きなんです」と。可愛い女の子のことが大好きだというのもまた、ハロー!プロジェクトに綿々と繋がる伝統の一つである。

松岡茉優が尊敬する、モーニング娘。'15のエース・鞘師里保もまた、女の子が大好きな一人として知られている。特に譜久村聖の肌を語るときの鞘師里保は明らかに越えてはいけない一線を軽々と越えているわけだが、しかし好きなものを好きと言って何が悪いというのか。嘘をついて平気な顔をしているような大人になるなんてごめんだ。松岡茉優の女の子好きは、鞘師里保がそうであるのと同じように、人々に勇気を与えてくれているのだ。

(7)自分のアピールにも余念がない

橋本愛の魅力を伝えた松岡茉優だが、自分の活動に話題が及ぶと「映画初主演、したことないです!」と業界の人たちに向けて、カメラをまっすぐに見つめて笑顔でアピールする。このカメラを向く速度がはっきり言って尋常ではない。どのカメラを向けば良いかと迷うことは一切なく、決め打ちでカメラを向く姿勢は様式美すら感じるほどだ。

自分を精一杯アピールする。それはモーニング娘。'15の工藤遥の精神にも通じる。オリンピックの話題を振られて、水泳の選手として出場したい、と無謀にもアピールする、しかも本人がおそらくそれを本気で出来ると思っているのが工藤遥だ。彼女の域までにはまだ達してはいないが、松岡茉優もまた、常に何かを次に繋げようとする、努力の人である。

(8)お客さんに向けての分かりやすい説明

明石家さんまから所属事務所を質問された松岡茉優は「ヒラタオフィス」です、と答える。この次の行動がすごい。体と顔を収録現場にいるお客さんに向けながら「宮崎あおいさんとか多部未華子さんがいる清純派の......」と、明石家さんまではなくお客さんに説明するのだった。この抜群のバランス感覚。視聴者を含めて、その場にいる誰に対しても分かりやすい説明をしようと心掛けていなければ、おそらくこの判断は出来ないだろう。

思えば、モーニング娘。'14を卒業する前の道重さゆみもまたそうであった。自分が前に出るのではなく、ほかのメンバーの説明を分かりやすくして、良さを引き出す。ハロー!プロジェクトを好きな人間で道重さゆみから影響を与えられていない人間は皆無である。松岡茉優は道重さゆみのそんな精神をしっかりと受け取り、バラエティという場所でその精神を開花させている。

(9)新喜劇ムーヴへの理解度と対応力

この日に最も強烈だったのが、橋本愛と松岡茉優という二人の若手女優が、よしもと新喜劇ですっちーと吉田裕がネタとしている「ドリルすんのかい」を実演するという場面だ。二人はこのとき、そもそも「ドリルすんのかい」を観たことがなく、その存在すら知らない。だが明石家さんまのレクチャーを受けただけで、松岡茉優は見事にそれをこなしてしまう。これはいわゆる新喜劇的な笑いのニュアンスや構造をしっかりと理解していなければ、できる所行ではない。

ハロー!プロジェクトのメンバーは、明石家さんまがパーソナリティをつとめる『MBSヤングタウン土曜日』のアシスタントを長年つとめている。このトークの戦場で数多くのメンバーが叱られ、ときに泣きながら、笑いのお約束を叩き込まれている。松岡茉優がヤンタンリスナーかどうかは定かではないが、おそらくは時空を超えて、彼女にもまたお約束の精神が叩き込まれているのではないだろうか。

(10)わりと適当に返事をすることがある

そしてこの日、最も大きな笑いを起こしたのは、松岡茉優の適当さだ。映画に共演している温水洋一が宮城県出身だとふと口にするのだが、実際は宮崎県出身であることが判明、その適当さを突っ込まれる。そして明石家さんまが仕掛ける。パンフレットの写真を見ながら「ぬっくんこれツーショットで写ってるよね」とふと声をかけ、松岡茉優に「はい」と答えさせるのだが、その写真は二つのジャガイモが写っているだけの写真。再び松岡茉優の適当さが露呈されるのであった。バラエティ番組において、しかもあの明石家さんまを前にして、これほどまでに適当な素で返せる若手女優は、おそらく松岡茉優ただ一人だろう。

以前「ポケモー。」という携帯サイトにおいて、Berryz工房のメンバーたちが「『笑えない話』何かありますか?」という質問をされたときの回答もまた、驚くべき適当さだった。特に清水佐記の「なんだと思います〜?笑」嗣永桃子の「教えられません。」という答えはいつまでも語り継がれる名回答だ。こんな答えは、Berryz工房にしか許されない。だがそれをやってくれるのが、Berryz工房の素晴らしいところだ。結局のところ、人は、面白い。ある意味でそれはバラエティ番組のひとつの本質であり、松岡茉優は極めて真っ当に、その本質を突き詰めた存在だと言えるだろう。


<結論>
ここまで松岡茉優とハロー!プロジェクトの共通点について記してきたわけだが、最も重要な共通点を一つだけ述べよと言われればこうなるだろう。すなわち「どんな場所でも、一生懸命にやる」ということだ。ハロー!プロジェクトのメンバーがあらゆる場所を大切にしてその場その場で全力で一生懸命にやるのと同じように、松岡茉優はどんな場所でも一生懸命だ。その精神が松岡茉優にはある。女優としての活躍はもちろんのこと、バラエティ番組においても、彼女のさらなる快進撃は続いていくだろう。

文・相沢直

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