快適な空の旅を満喫しているときに、もし、そこにいてはいけない人物の姿を目撃したとしたら――。その日、ある米航空機に乗っていた乗客168人の前に現れたのは、操縦席に座っているはずの機長の姿だった。
事件が発生したのは1月29日のこと。この日、米・ミネアポリスからラスベガスを目指して飛び立ったデルタ・エアライン機は、168名の乗客を乗せて、快適なフライトを続けていた。しかし、そんな矢先、突如として客室へと現れた同機の機長は、乗客に対して信じられない内容を告白する。それは、彼がトイレに立って戻ったところ、ドアの故障によって締め出され、操縦席に戻れなくなってしまったというものだった。
このあまりに信じ難い事態に乗客は騒然。しかし操縦室に残された副操縦士は、管制官の指示に従って冷静に対応。機長不在のなか、彼に代わって操縦を行い、無事に近くの空港へと着陸。見事、このピンチから脱出することに成功した。
【動画】http://youtu.be/YIVFQY0doYg
無事に着陸し、乗員乗客ともに一人も怪我人が出ることもなかったこの事件、状況次第では思わぬ惨事にも繋がりかねないアクシデントであっただけに、なんともヒヤリとさせられる話である。
文・島田克彦
■参照リンク
http://youtu.be/YIVFQY0doYg
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