ミシガン大学社会調査研究所の研究者が「the Journal of Adolescent Health」に、エナジードリンクとアルコール飲料の2つの組み合わせは若者にとって非常にリスクのある飲み物であるという研究結果を発表した。
リポートによると、特に大学生のような若者がエナジードリンクとアルコールを組み合わせた飲み物を飲むと、よりアルコール依存の体質になるという。エナジードリンクが興奮剤の役割をすることに加え、血中のアルコール濃度が高まり、実際のアルコール摂取量よりも酔った認識が薄れるとされ、長期で見ても潜在的な健康への影響が極めて高い飲み方だと指摘している。
以前、ボストン大学大学院と地域保健省が合同で同様の調査を行った際には、アルコールとカフェインなどを含むエナジードリンクの組み合わせには直接の影響は無しと結論付けたものの、アルコール依存症の人たちのプロファイリングから、この2つの飲料の組み合わせは潜在的なリスクがあることが徐々に判って来たという。
なおエナジードリンクの最大手レッドブルは公式サイトで、「レッドブルとアルコールを飲むのは、安全ですか?」という質問に対して、「レッドブル・エナジードリンクとアルコールを同時に飲むことは、是非にかかわらず特定の効果を示すものはありません。これは、2012年に英国委員会から承認されており、『現状の事実からは、カフェインとアルコールの組み合わせによる、有害物質の発生及び行動への相互作用はありません』と結論を出しています」と説明をしており、健康被害のリスクは無いと結論付けているが、アルコール依存症を起こしやすいリスクなどについては今後再考する必要性があるといえるだろう。
【参照リンク】
・Energy drinks and alcohol a dangerous combo for college kids: study DAILYNEWS
http://www.nydailynews.com/life-style/health/energy-drinks-alcohol-dangerous-combo-college-kids-study-article-1.1546930
・レッドブルジャパンQ&A
http://energydrink-jp.redbull.com/red-bull-and-alcohol
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