1月11日、日本全国で成人式が行われた。毎年はめをはずした新成人の騒動が話題になるが、今年も、沖縄県うるま市で式に車で向かっていた新成人が暴走し、8人が逮捕されるなど、各地で新成人の日の軽はずみな行動がニュースとなった。
ところで、「2分の1成人式」という言葉をご存じだろうか? これは、10歳になったときに子どもたちがこれまでの日々を振り返り、将来の目標をもつ機会。保護者への感謝の気持ちや夢への決意表明など、各人が思い思いの言葉で語るイベントで、今では多くの小学校で授業の一環として行われ、親子ともに忘れられない思い出になっているという。
10歳の小学生にとって、大人の世界はとても大きく、とても遠いものに感じるはず。しかし、自分が大人になったときのイメージを幼い頃から持つことができれば、少なくとも、成人式に騒動を起こすような人間にはならないかもしれない。
小学校高学年の子どもたちにとっては、知らない職業や想像もできない職種も数多く存在するだろう。そのため、2分の1成人式の頃に語る夢は限定的なものといえるかもしれない。この時期は、具体的な仕事を知ることよりも、楽しげに生きる大人たち、好きな仕事に前向きに取り組む大人たちに出会うことが、何よりも大切なことといえそうだ。要は、"かっこいい大人"をいかに見るかということ。
そんな子どもたちに向けて、著名人が言葉を贈る「未来授業」がウェブ上で公開された。第1回は、原宿にあるコンセプトショップのプロデューサーで、きゃりーぱみゅぱみゅのライブ演出なども手掛ける、アートディレクター・増田セバスチャンさん。第2回は、「ロビ」や「エボルタ」の生みの親で、ロボットクリエーターとして活躍する、高橋智隆さんが登場。その後は会員限定になるが、各界を代表するイケてる大人たちから様々な生の声が届けられる。すでに公開されている動画には、名言がたくさん見受けられた。たとえば、「コンプレックスはチャームポイント」(増田さん)、「迷った時はユニークな方を選ぼう」(高橋さん)など。
【動画】http://youtu.be/cbTOE6P5s9s
【動画】http://youtu.be/R220-PyDs4o
"さめている"といわれることもある今の小学生だが、動画のメッセージから得るものは決して小さくないはず。そのとき、ハッとしたこと、すげーと思ったことが未来に影響を与える可能性大。将来、"自分自身がかっこいい大人になるための課外授業"といえるのではないだろうか。
【参照リンク】
・ベネッセ 未来を見つけるプロジェクト
https://miraipj.benesse.co.jp/?sid=news1
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