12月25日テレビ東京系で放送された『プロ野球遺産認定会議』"プロ野球80年の歴史を彩った名選手や好・珍プレーを振り返る"という触れ込みで、珍プレーやプロ野球の泣ける名場面などを特集した番組、中でも、金村義明が紹介した「浪速の猛牛軍団 近鉄バファローズ」と 「近鉄 伝説の4番打者 ラストサムライ栗橋茂」が昭和の豪傑パリーグのエピソード満載で、オールドファンの感動を誘った。
近鉄バファローズということで、一番有名な1989年の日本シリーズの3連勝から、加藤哲郎「巨人はパ・リーグ最下位のロッテより弱い」をきっかけに4連敗というエピソードが冒頭で紹介されたが、当事優勝争い常連だった近鉄球団内では、年棒を上げさせないために「金がないから優勝しないで優勝争いをしろ」という無茶すぎるオーダーが出ていたことや、優勝旅行でマウイに行ったものの砂糖工場の観光ツアーだったことなどを暴露した。
さらに驚愕なのが、その後のプレゼン「近鉄 伝説の4番打者 ラストサムライ栗橋茂」。
今なお近鉄の本拠地藤井寺球場があった大阪・藤井寺市でスナックを経営する栗橋茂。現役中から「隠れ家」と称して飲み屋を経営していたと言う話は、「隠れ副業が結構多かった」というカミングアウトが結構多い昭和野球ではよくある話だが、シーズン中も飲み優先で「余り寝てなかった、1日平均4時間」という寝てない自慢。さらに「生涯ホームラン215本も、5時間寝てたら300本はいってた」と豪語。その他にも「客と口論して守備位置を離れる」など驚愕のエピソードが次々と飛び出した。
昭和の野球選手といえば豪傑揃いで様々な逸話を持っており、二日酔いで試合など日常茶飯事との噂もあったが、ゲスト出演した内川聖一選手が王貞治氏が以前語ったという「昔の選手は技術屋だったから、いくら酒を飲んでもプレーで技術で魅せてた。でも今の選手はアスリートになった」という発言からも、特異過ぎる昭和野球の一面を垣間見せてくれた番組だった。
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