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アイドル界に脅威の大物ルーキー登場!ハロプロ研修生が教える10の女の子のキモチ

2014/12/19 22:30 投稿

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Filed under: 国内, 芸能, カルチャー, 音楽, 深夜, 連載

道重さゆみの卒業、Berryz工房の無期限活動停止発表、スマイレージのANGERME(アンジュルム)への改名&メンバー増員など、ハロー!プロジェクト激震の年となった2014年。そんな中、先日発売となった一枚のアルバムがひそかな話題となっている。ハロプロ研修生のファールトアルバム「①Let's say "Hello!"」。収録曲全てが超名曲という信じがたいほどの名盤のリリースにより、いまアイドル界に衝撃が走っているようだ。


そもそもハロプロ研修生とは、ハロー!プロジェクトに所属はしているが正規デビューの前に歌やダンスのトレーニングを積んでいるメンバーたちのこと。アルバム「①Let's say "Hello!"」も現在は一般流通の発売ではなく会場のみの限定発売となっているのだが、全ての曲に関して作詞作曲はつんく♂が担当。つんく♂がうっかり本気を出してしまったために、歴代のハロー!プロジェクトの名盤と比べても決してひけを取らないベスト級の一枚となっている。

メロディやアレンジもさることながら、特筆すべきはその歌詞世界。なぜつんく♂さんはこんなにローティーンの女の子のキモチが分かるの? つんく♂さんの前世は中学生の女の子なの? とスコシ・フシギになってしまう極上のつんく♂ワールドが展開されている。そこで今回はアルバム「①Let's say "Hello!"」の10曲の、素晴らしい歌詞フレーズを抜粋して紹介してみたい。

M-1 Say! Hello!
地球がDiscotheque
いつかはロマンチック


記念すべきファーストアルバムの1曲目を飾るのは「Hello!」という大切な言葉がタイトルにも入ったこの曲。「地球がDiscotheque」とここまで堂々と歌われてしまっては返す言葉もない。この地球で踊ってはいけない場所などどこにもないという、つんく♂ならではの地球規模の平和イズムが見事に象徴されたフレーズである。またこの曲は「チック」繋がりで韻を踏んでいるのだが、2番の歌詞で「青春ってミステリック」と続くのも印象的だ。ミステリアス、ではなく、ミステリック。英語の文法的に正しいかどうかは不明だが、そんなことはどうでも良い。辞書にその言葉がないのならば、書き足せばいいだけの話なのだから。

M-2 女の園
女の園ってねたみやっかみと
甘いケーキで出来てる


「女の園」という曲タイトルは女の子ばかりのハロプロ研修生、あるいはハロー!プロジェクトそのものを想起させるが、ここでは負けん気の強い女の子イズムが描かれている。そこで突然のように下される「ねたみやっかみと甘いケーキで出来てる」という宣言。さすがにもうちょっと他の要素もあるんじゃないかとも思うが、それは私たちが女の園の実態を知らないからだろう。つんく♂が書き、ハロプロ研修生が歌っているのだから、それはもう、本当のことなのである。

M-3 Crying
実力テストも一緒に行った
私のわがままでケンカもしたね
うちらを中心に世界があった
永遠に終わりなんて来ないと思った


幼なじみとの別れを女の子目線で描いた一曲。この悲しい世界をギターサウンドに乗せて軽快に歌うということで、さらに切なさが倍増する名曲だ。中でも「うちらを中心に世界があった 永遠に終わりなんて来ないと思った」という歌詞はローティーンならではの万能感をみごとなまでに表している。その万能感はいつかは破れてしまうものだと大人なら誰もが知っているわけだが、つんく♂はそこで立ち止まったりはしない。この曲の最後の歌詞は「やっと明日の事 考える時間だ そしていつの日か今日を笑えばいい」と未来へのポジティブな宣言となっており、日々が続いていくことの豊潤さを教えてくれている。

M-4 青春Beatは16(シックスティーン)
好きな事が増えたよ
毎日楽しい
好きな事は飽きない
不思議だね


ここまでまっすぐな人生讃歌を普通の人は口にしない。当たり前のことだから。しかし当たり前のことだからこそ、本当は口にしないといけないのではないかとつんく♂は伝えている。生まれたての赤ん坊が世界を見るように、日々を生きるという哲学がここにはある。当たり前のことだが、しかしそんな当たり前のことを大人は出来ているだろうか? つんく♂のそんな問いかけに対して、私たちは首を縦に振ることが果たして出来るだろうか。

M-5 テーブル席空いててもカウンター席
先輩は本当に気がついてないの?
こんな風にわかりやすく目がハートで
子犬(ワンちゃん)ならおしっぽグルグルだよ


全曲が素晴らしいこのアルバムの中でも上記フレーズの破壊力は尋常ではない。先輩に片思いする女の子の気持ちを「子犬(ワンちゃん)ならおしっぽグルグルだよ」と、こんな歌詞が思いつくだろうか? 一体つんく♂の頭の中はどうなっているんだ。この発想に至るまでの過程が知りたくて仕方がない。作詞家としてのつんく♂の天才っぷりが炸裂したド名曲であり、聴けば聴くほど幸せで頭がしびれてくるほど。こんな素敵な曲が世の中に存在しているというだけで、産まれてきて良かったと思えてしまうのであった。

M-6 「恋したい新党」
私の悩みごときじゃ世は動かん
「恋したい新党」なんてどうかしら


「女の子サボってる私が居る」というフレーズで始まるこの曲では、一人の女の子が本当の恋をしたいと嘆いている。まずこの設定自体が常人では思いつかないレベルにあるわけだがその解決策として、新党を立ち上げる、というところに行き着くのがすさまじい。しかも「恋したい新党」だ。マニフェストは「恋したい」のみ。なんて素敵な党であることか。一日も早く政権を握ってほしい。

M-7 「アイドルはロボット」って昭和の話ね
アイドルはロボット
って昭和時代の話ね
アイドルはロボット
って方が本当は楽なのよ


曲タイトルからして既におかしい。急にそんなこと言われても、と戸惑ってしまうが、しかしこの曲はつんく♂がもし先生だったらハロプロ研修生という生徒たちにこう教えるのだろうという、アイドルの生き方を指南するまっすぐなメッセージソングだ。「勉強 次に 練習」「必死じゃ無い顔をして 必死に影で努力をする」「家族とケンカしても 家族と感動分かち合う」など、極めて純粋なアイドル観がここにはある。ハロプロ研修生にとっての校歌とも言える重要な一曲である。

M-8 おへその国からこんにちは
「なあ、みんなへそんとこよろしく!」

まずは「おへその国」というフレーズだけで頭上にクエスチョンマークが200個ほど浮かんでしまうが、ど頭で「なあ、みんなへそんとこよろしく!」という叫びからこの曲は始まる。一体どうなっているんだ。しかしコンサート会場でこの曲を聴いた誰もが、それを不思議には思わない迫力がある。なぜならここは、そんな国だから。この曲を一度聴いてしまったらもう、おへその国から戻ることは出来ないことだろう。

M-9 彼女になりたいっ!!!
LOVE
内心ドキドキしてるけど
Please
いちごのハート見せてあげる


問答無用で飛び上がらざるを得ない、唯一無二のミラクルチューンである。「彼女になりたいっ!!!」と願う女の子がちょっぴり背伸びをしてアタックをしかけようとする様子が愛おしい。「いちごのハート」というのは何の隠喩なのだろうと、にやにやして想像するのもまた一興。「助手席Getだぞぃ」「お似合いカップルぴょん」と言ったつんく♂印のフレーズも胸に刺さる。聴くたびに幸せすぎてなぜか泣きそうになってしまう、中毒性の極めて高いドラッギーな名曲だ。

M-10 天まで登れ!
この星は君を愛してる
だからせいいっぱい愛で応えたい
その道は君が築く道
光輝け!遠慮なしだ
天まで登れ!


記念すべきファーストアルバムを締めくくるのは、まさにハロプロ研修生を象徴するような一曲である。「天まで登れ!」というのはリスナーに対するメッセージでもあるが、同時につんく♂からハロプロ研修生の彼女たちへ贈る言葉でもあるだろう。今この瞬間も夢の途中にいるハロプロ研修生。彼女たちがデビューするにせよ、あるいはこれから別の道を歩くことになるにせよ、その道は天まで繋がっている。言葉にすると陳腐になってしまうかもしれないが、それでもこの曲には確かに、つんく♂からの「愛」がある。それだけでもう、充分なのではないか。

<結論>
というわけでハロプロ研修生のファールトアルバム「①Let's say "Hello!"」は現在のところ会場限定で発売中だ。この歴史的なアルバムが一人でも多くの手に渡ることを願ってやまない。そしてつんく♂さん、あんたやっぱりすごすぎるよ!

文・相沢直

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