最近では動物愛護や健康上の配慮など、様々な観点からその実践者を増やし続けている菜食主義だが、このほど、米国の研究で実に84%ものベジタリアンが、その後、再び肉を食べるようになっているという、衝撃的な結果が明らかとなった。
英紙・デイリーメールなどが伝えたところによると、ベジタリアンとしての生活を経験し、その後、断念した人の多くは、周囲からの理解が得られずに、変人扱いされることに対するストレスを感じていたようで、63%の元ベジタリアンが「周囲と異なる食事がイヤになった」と回答。また、肉の持つ旨みを知っていることで、その誘惑に勝てなかったと回答する人も目立ったという。
今回の調査によると、彼らがそもそも菜食主義になったきっかけは健康上の理由とのことで、その数は全体の約58%にも及んだが、その一方で、最近ではベジタリアン的な食生活が、かえって糖尿病などを悪化させるという研究結果も米国で報告されているなど、その効果については疑問視する声があることも事実。そうした声も、彼らの脱ベジタリアン化に拍車をかけているようだ。
最近ではオーストラリアの研究でも、うつ病を患うリスクが18%も高く、パニック障害などのリスクも28%高いとするデータが発表され、物議を醸しているベジタリアン。どのような食生活を送ることも、それは個々人の自由であるが、いずれにしかり、誰しも心身共に健康でありたいものである。
文・山田浩一
■参照リンク
http://www.dailymail.co.uk/health/article-2862197/Why-vegetarian-really-just-phase-84-eating-meat-just-three-months.html#ixzz3L3x1OP7a
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