先頃行われたパチンコの新機種発表会で、人気芸人・千原ジュニアが、パチンコの景品交換所について言及した件で、スポンサーはもとより、パチンコ業界全体からの顰蹙を買っていると一部マスコミなどが報じた件を受けて、その後、ネット上からは千原ジュニアを擁護する声が相次いでいる。
これは去る11月25日に、都内で行われた京楽産業の新機種「ぱちんこ よしもとタウン」の発表会で、千原ジュニアが「換金所で育ったヤツが今、芸人をやっている。だから(パチンコのイベントなんだから)、そいつをここに呼んだほうがよかったんちゃうか!?」と発言したことがキッカケ。多くの人々が知っているように、日本のパチンコ業界においては、いわゆる「三店方式」が採用されているため、「換金所」などは存在せず、建前上、「換金」はできないこととなっているからだ。あくまで玉と引き換えに客が手に入れることができるのは、ボールペンやライターの石といった「特殊景品 」であり、なぜかその景品を高値で買い取ってくれる業者が近くにあるだけという体を成している。ギャンブルに興味のない一般庶民の感覚からすれば、脱法行為以外の何者でもないが、すくなくともそうしたグレーゾーンの慣習が定着している以上、千原の発言は業界側から見れば「完全にアウト」というわけだ。
しかし、こうした千原の発言に対する批判を受け、その後、ネット上では、「ジュニアは悪くないやろ」「ぐう正論www」「スポンサーとタレントという関係ではあかんやろ」「事実を言っただけじゃん」「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ」と、千原ジュニアに対する援護射撃や、今回の発言を問題視する向きに対して、数多くの批判の声が巻き起こっているようだ。
文・葛西敦規
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