これから年末年始にかけて、飛行機でいろいろな場所へと出かける人も少なくないと思うが、そうした行楽シーズンを前に、米国の研究者らが、発表した「飛行機旅行の際に病気になるリスクを回避する方法」が、海外ユーザーの間で注目を集めている。
これは米・アリゾナ大学の研究者らが、様々な航路で行った調査・検証結果を受けてのもので、彼らは20回以上のフライト中、航空機の中にある様々な場所で細菌を採取。とりわけ、機内での滞在中に触れやすい場所をピックアップして、研究を行った。すると、「もっともリスクがある」と考えられるのは、機内に設置されたトイレであるということが判明したという。
というのも、フライト中にトイレが使用されるたびに、毎回的確な消毒が行われているというわけではなく、そのため、「何かを拾ってしまう危険」があるのだという。とはいえ、1、2時間ならいざ知らず、長時間のフライト中に1度もトイレを使用しないという人は少ないと考えられるだけに、これは現実的には避けようのないリスクと言えるだろう。
無論、それ以外についても、多くの客が乗り合わせているという性質上、互いが吐く呼気や、携行している所有物、さらにはゴミの類まで、すべてが同じ空間で共有されていることを思えば、トイレほどではないにせよ、インフルエンザをはじめとする病気への感染リスクはゼロではないという。
現在、世界的に見ればエボラ出血熱を筆頭に、多くの病が流行しているが、現地メディアなどが指摘するところによると、こうした病から身を守るためには、やはり多くの人々が行き交う行楽シーズンには出かけることなく、自宅でゆっくりと休息するのが一番とのことだ。
文・山田浩一
【参照リンク】
Which plane seat is cleanest? How to avoid germs and a holiday-ruining bug while flying mirror
http://www.mirror.co.uk/news/uk-news/plane-seat-cleanest-how-avoid-4727506
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