一連のブラック問題、ワンオペ騒動以来、かなりの苦戦が続いている牛丼大手・すき家。そんなすき家が、かつて問題となった、「牛すき鍋定食」(680円/税別)を11月27日から「復活」させることを発表。またもや物議を醸している。
もともと、この「牛すき鍋定食」、同じく牛丼大手の吉野家が、昨年12月5日から「牛すき鍋膳」を発売しはじめたのから遅れることおよそ3ヶ月で、今年2月から発売した事実上の競合商品。しかし、ただでさえ深刻な人手不足の中、オペレーションが複雑になってしまったことから、店員の負担が激増。結果として相次ぐ離脱者を生み、同社の人手不足に拍車をかけてしまい、販売を一時中止した形となっていた。
そうした背景から、いまだ、ワンオペ問題をはじめ、人手不足が叫ばれている状況下で、かつての問題商品を再度発売することに、現在、ネット上からは「ホントに懲りないなw」「またかよw」「何でもそこまでして牛すき売りたいんだ?」「品物増えても店員増えないとかw」と、呆れ声に近いコメントが相次いでいる。
なお、同社によると、提供直前の状態について、パッケージ方法を工夫するなどして、仕込み時間を前回の10分の1に短縮したとしているが、導入にあたってわざわざ鍋の大きさまでこだわるなど、試行錯誤の末に提供したという吉野家に比べて、その「工夫」については、疑問視する声が少なくない。果たしてこの「牛鍋戦争」、すき家の再参戦によって、今後、どのような展開を迎えるのか、気になるところだ。
文・今岡憲広
【参照リンク】
すき家 公式HP
http://www.sukiya.jp/news/2014/11/20141117.html
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