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年の瀬も迫るこの時節、多忙を極める読者諸君のこと、社畜スイッチが入りっぱなしのことだろう。なかには、9月に新しい部署へ異動になり、四苦八苦しながらようやく仕事に慣れてきたという人もいるかもしれない。業務内容が変わりキャッチアップするのに精一杯、ふとした瞬間「この仕事、向いているのかな?」なんて思いがよぎったりしてないだろうか。



「その仕事に向いているかどうか決めるのはお前じゃない!周りなんだよ!」という大切なことに気付かせてくれるのが、絵本「ぞうぼうし パオ」だ。

物語のあらすじは次の通り・・・。
ぞうの消防士「ぞうぼうし」の見習いとして頑張っている小さなパオ。ドジなパオは失敗が原因で自信をなくし、ほかの仕事に興味を持つように。そんななか、町の幼稚園で火事が起き、近くにいたパオも駆け付ける。果たして大切な友達を救うことはできるのか・・・!?

この絵本の作者である小西利行氏は、博報堂出身の人気コピーライター。日産自動車「モノより思い出」の名コピーを生み出したほか、サントリー伊右衛門など500本を超える広告を手掛け、ビジネスマンの必読バイブル「伝わっているか?」も話題になった。そんな小西氏が新たに手掛けた「ぞうぼうし パオ」は子ども向けの絵本でありながら、我々サラリーマンにも普遍的に通じる「周囲に認められる」ことの重要性を説いている。

失敗やうまくいかないことがあっても、そこで言い訳や逃げては周囲から存在を認めて貰うことすらできない。ましてや、任された仕事に向いているかを自分で決めようなんておこがましい。適正なんてものは周囲、つまり会社が判断するものだ。仲間のために一念発起し炎と戦うパオの姿は、与えられた環境でどれだけ頑張れるのか、暗に社畜の我々に問いかけているのかもしれない。

さあ、ハードワーカーズよ、パオのように会社を守っていこうではないか!

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