俳優だけでなく、いまやプロデューサーとしても映画界のトップに君臨するブラッド・ピット(50歳)が、主演と製作総指揮を務めた『フューリー』の日本公開に伴い来日。期待の若手ローガン・ラーマン(22歳)とともに都内で記者会見を行った。
会見に登場したブラピは自身が演じる"ウォーダディ"さながらの貫禄を、そしてローガンはホヤホヤの新兵ノーマンそのままの初々しさをで登場した。フォトセッション中にはじゃれ合う姿も披露してくれたブラピとローガン。まるで実際に戦地を共にした上司と部下のような絆を感じさせる2人は、本作が描く戦場のリアルさを体現していると言えるだろう。
-- 完成した本作を観た感想は?
ウォー・ダディ:編集段階から関わってるからもう何十回も観てるんだけど、生々しくて臨場感溢れる、まるで兵士になって戦争を体験しているような映画に仕上がった。肉体的にも精神的にも過酷な状況が全て表現できているし、普遍的な作品だ。
ローガン:ここまで夢中になった作品は初めて。他のキャストと寝食を共にして撮影しっぱなしで、100%力を注いで取り組みました。こんなに誇れる映画は他にないですね。
-- 戦車の中の描写は観ていても息が苦しくなるようでしたが実際の撮影現場はどうでしたか?
ウォー・ダディ:見てのとおり、戦車の中は人が住むするようになんて作られていないんだ。その中に野郎5人が入るんだから、空気も"新鮮"とは言えないぜ!(笑)。トレーニングを受けて慣れてくると、中での過ごし方のコツがわかってくるんだけど、当時の兵士たちがここで寝食をしていたことを考えると、いかに過酷だったかつくづく感じさせられたよ。
-- 本作のどんなところに魅力を感じていますか?
ウォー・ダディ:"リーダーシップ"なんだ。戦争の中では部下の士気を高めていかなくてはいけないし、厳しくなくてはいけないし、素早く確信を持って決断しなければいけない。心の奥では迷いがあっても部下の前で弱さを見せてはいけないから精神的につらいけど、厳しくもとても愛情を持って接するという、ウォーダディ-の強いリーダーシップがよく描かれているよ。
-- 予告編にも使われている「理想は平和だが、歴史は残酷だ」という印象的なセリフはアドリブだと聞きましたが?
ウォー・ダディ:そのセリフは、この映画の中でとても大事なんだ。退役軍人にリサーチしたときに出てきた言葉なんだけど、信じられないような理不尽なことが起こる戦争というものの愚かさや矛盾を現している。戦場は、普段の生活のルールや理想を捨てないと生き残れない、殺すか殺されるかの世界だ。
-- 撮影前のトレーニングではどんなことを行いましたか?
ローガン:4か月ほどのトレーニングを経て最後にブートキャンプを行いました。お互いの協力なしには遂げられないようなタスクを課せられ肉体的にも精神的にもつらかったんですが、おかげで団結することができました。
ウォー・ダディ:エリート軍人たちが作ってくれたプログラムだったんだけど、ハッキリ言って最悪だったな!(笑)。でも1週間後には普段の生活のありがたみが分かったよ。みんなも1年に1回はやってみると、自分の仕事がより良くできるし、より良い人間になれると思うよ!
『フューリー』は11月28日(金) TOHOシネマズ日劇他全国超拡大ロードショー
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