今月『BABYMETAL BACK TO THE USA/UK TOUR 2014』を開催し欧米を席巻しているBABYMETAL。特にイギリスではロンドンのO2アカデミー・ブリクストンに約5000人動員という時点で、とんでもないステップアップぶりがブラフじゃない事を証明してくれたが。動画を見ていると海外の人も本当に日本と同じノリ方をしているのには驚くばかりだ。
【動画】http://youtu.be/j6cC01au1RY
そんなBABYMETAL「何が海外でそんなに受けたか?」。YouTubeで彼女たちを知った海外のファンも勿論だが、NY公演後のメディアは、非常に緻密に計算されたステージへ「熱意と知性を感じる」と称賛、もう一つは「バックバンドが恐ろしく上手い」とコメント。
それもその筈、神バンドのメンバーは固定ではないものいずれも日本で指折りの「上手い人」たちがバックを固めている。
まず6弦ベースの名手BOH(棒手大輔)。DAITA(SIAM SHADE)が率いるBINECKSのベースやSOPHIAの松岡充のプロジェクトMICHAELやアニメソングで知られるangelaのサポートなど。Mr.Bigのビリー・シーンなどの影響を受けスリーフィンガー、タッピング、スラップなんでも出来る、日本には余りいないガチな変態系ベーシスト。
ギターの大村孝佳。バンドC4のメンバー。マーティ・フリードマン、LIV MOONのようなシンフォニックメタルバンドに、菊地成孔率いるDCPRGなどジャズの第一線級のバンドなど。超技巧の速弾きがクローズアップされがちだがなんでも出切る万能プレイヤー。MI JAPAN大阪校というギタースクールの講師でもある。
もう一人のギタリスト、Leda。元ビジュアル系バンドDELUHIのメンバーでメインソングライター。ゴールデンボンバーのレコーディングなどに加え、メタル色の強いサウンドでも知られる声優、喜多村英梨の作品などにも参加している。
さらにもう一人「最強の助っ人ギタリスト」小神様こと藤岡幹大。ギタースクールに入学から講師というのはMr.BIGのポール・ギルバートの経歴を彷彿とさせます。それだけ最初から上手かったという話ですが、割とロックインスト、ジャズ系のギターが個人名義では多いですが当然メタルも弾ける。ソロ作ではANGRAのギタリスト、キコ・ルーレイロとも共演。
ドラムス、青山英樹。EVER+LAST、JAM Projectのライブバンドでも活躍中。凄い変拍子の曲などとにかく難しいことを難なくこなす姿に海外でも「ドラムが凄い」との意見多数。父親は山下達郎のレコーディングやライブバンドなども務めた日本有数のドラマー、故青山純氏。
世界でヘヴィメタル・ブームが去った90年代でも日本ではメタルは高い人気を誇ってきたが、BABYMETALはいわば日本の強固なメタル文化が産み落とした推移の結集ともいえる。
ただそれだけでなく、日本が誇る実力派ミュージシャンたちが変化球的に世界を唸らせるプレゼンテーションの場と言っても過言ではないのだ。
海外ツアー、ロンドン公演のアンコールで初披露された「THE ONE」は、なんとイギリスのパワーメタルバンド、ドラゴンフォースとコラボレーション。この曲と共に「メタルレジスタンス第3章」の開始が宣言したBABYMETALとバックのミュージシャンたちに今後も大注目である。
【参照リンク】
・http://theone.babymetal.jp/about/
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