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戦前日系2世らで結成された「フレズノ日系二世野球チーム」と全盛期のベイブ・ルースやルー・ゲーリックが擁するアメリカ・オールスターチームが1927年に対決した伝説の試合の動画が公開され話題となっている。



1927年10月29日カリフォルニア州フレズノのファイアーマン・ボールパークで開催されたこの試合。
ニューヨーク・ヤンキースの主軸としてこの年シーズン60本塁打の大記録を達成したルースと、ゲーリックのチームに別れて対戦、その中に銭村健一郎を含む4人の地元日系選手も参加し活躍した。その時に撮影したベーブ・ルースとルー・ゲーリックを囲むユニフォーム姿の4人の日系人選手の写真はアメリカの野球史に残る有名な場面として知られている。
そんな集合写真を含む動画が極めて珍しいもの。映像にはスウィングするベーブルースの姿なども収められている。

その後1930年代には日系人による野球チームは全盛を極め、アメリカ大学の名門チームや今の3Aのチームなどとも互角に戦える強さを誇っていた。その後第二次世界大戦により多くの日系人が収容所へ送られることになるが、銭村らは収容所内でも野球場やチームをつくり野球への情熱を注いだという。

なおこの映像を投稿したのは、Nisei Baseball Resarch Projectという団体。近年、アメリカの野球史によって戦前の日系人の野球チームの存在は調査と共に再発見されつつあり、日本でも幾つかのドキュメンタリーが制作放送されその存在は知られるようになった。日系人野球の父「銭村健一郎」の野球殿堂入りを望む声の多く今後これらの貴重な野球資料が公開されるとこが期待される。

【動画】http://youtu.be/OcnR4Nn_cEY


■参照リンク
http://www.niseibaseball.com/

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