秋は1年の中で一番体調がフラットな時期といわれ、健康診断を行う人も多い。そんな健診シーズン真っ盛りのこの時期に、見過ごしがちな"ある数値"の存在が注目を浴びている。
その数値とは、「γ-GTP」「ALT」「AST」といった肝臓の数値。実は肝臓異常は現代の日本において、肥満、高血圧を抜いて、生活習慣に関わる異常の第1位なのだ。まさに新たな国民病になりつつある肝臓異常にいち早く気付くための数値が、前述の「γ-GTP」「ALT」「AST」である。
この三つの数値が異常値を示しているときは、肝機能が低下し、体内で発生したアンモニアを尿素に変え、無害化する働きが弱っている可能性が大。アンモニアは、肉類など高タンパク質の食品を多量に食べたり、ストレスを受けたりしたときに生じる、体にとって有害な物質なので、ぜひ分解したいところ。
しかし肝機能が弱まっている人も、諦めるのはまだ早い。肝臓は自己修復能力を持つ珍しい臓器なので、アンモニアを分解する処理に必要なオルニチンを外から 補充するなどのケアによって、再び機能を高めることが期待できるそう。オルニチン研究会による実験によると、実際、肝臓の数値が高めの人にオルニチンを毎日摂取してもらったところ、およそ8週 間で改善効果が見られたそうだ。
オルニチンはシジミなどに含まれており、日本で昔から「二日酔いにはシジミが効く」と言われてきたのはそのため。しかもオルニチンが威力を発揮するのは二日酔いだけではない。オルニチンを続けて摂取している人からは、「疲れにくくなった」「ぐっすり眠れて、朝の目覚めがよい」といった声が寄せられているし、また年齢が上がるに連れ肝機能異常が増える女性にとっても、見過ごせない成分だ。
飲み過ぎによるダメージだけでなく、生活習慣によるダメージから肝臓を守るためにも、男女問わず、オルニチンなどによる日常的なケアが有用なようだ。
■参照リンク
オルニチン研究会サイト
http://ornithine.jp/lp/
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