ニッポン放送が制作し、現在、全国ラジオネットワークの加盟局で放送されている『テレフォン人生相談』。1965年2月に放送を開始し、現在まで続くこの番組は、実は知る人ぞ知るご長寿人気番組。平日の11:00~11:19に毎日放送され、これまで、数多くの悩める人たちに向け、解決のためのアドバイスをし続けているが、去る10月8日放送分の内容が、「あまりに壮絶すぎるwww」とネット上で話題となっている。
採用されたのは、64歳の妻に金を貸しているという65歳の男性からのもの。この男性が番組中で明かしたところによると、今をさかのぼること約6年前から、スナックを経営している妻に50万、その後、60万...といった具合に金を貸し続け、過去には333万円分の公正証書を作成したこともあるものの、実際には月あたりの返済金額の半分以下である2~3万円程度の返済しか行われず、今年に入ってからは返済そのものがストップしてしまった状態にあるという。
となると、この男性は保証人に対して請求を行うしかなくなるのだが、その人物は、あろうことか、妻と同居している間男と思しき男性・・・そうした複雑な関係性であることや、噂が広まりがちな田舎暮らしということもあいまって、なかなか思うように回収ができずにいるという。そのため、この男性は、裁判などの大事にならないようになんとかして返済してもらいたいと願っているようだ。
たった15分弱の間に語られているだけでも、いかにその相談内容が変則的で、厄介なものであるかが窺えるこの相談者だが、そうした事情からなのか、放送直後から、ネット上では実に様々な反応が。
「間男が連帯保証人かよwwwどんだけ気の毒な人なんだwww」
「あまりに壮絶すぎるwww」
「いや待て。寝取られ夫にとっては復讐のチャンスじゃないか」
「64歳妻のビッチぶりに吹いたwww」
「寝取られ+金貸し倒れってどんだけいい人なんだよ...」
「田舎でこういうこと起きると泣き寝入りが鉄則。田舎暮らしの俺が言うから間違いない」
「2chやらないし知らない世代にとってはこの番組が命綱」
「金が返せるほどに商売が上手くいけば、間男とよろしくやるだろうし、貸し剥がしたら恨まれるだけだろうしな...ああ...」
「金の切れ目は縁の切れ目になるから、このおっさんも踏み切れないのかもな」
「これがホントの別れても好きな人」
「毎回聴いてて思うけど、俺らの悩みなんてこういう人に比べたらまだマシだよな...」
...と、この相談者の境遇について同情する声と共に、自らの悩みや葛藤が、彼に比べればまだマシだという声も。
一部のユーザーからも指摘されているように、ネットをやらない世代にとっては、こうした「誰にもうちあけられない相談」は、得てして自分の胸にしまい続け、ひたすら思い悩む毎日を送ってしまいがち。そうした意味でこの番組、これからも悩める人々の命綱として、末永く続いてくれることを祈るばかりだ。
文・島田克彦
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