マルーン5の最新ビデオ「アニマルズ」。9月末に公開され現在まで1700万再生と好調だが、この作品を手がけた映像作家サミュエル・ベイヤー監督といえば、ニルヴァーナの名MVを手がけたことで知られる。90年代から傑作ビデオを制作し続けているベイヤー作品から彼の名作を紹介したいと思う。
1、Maroon 5「Animals」
【動画】https://www.youtube.com/watch?v=qpgTC9MDx1o
ストーカー男が生肉の前で血を塗りたくったり、血の雨が降り注ぐ衝撃的なシーンなど、前作に続きMVではグロテスク路線のマルーン5だが、この映像を手がけたサミュエル・ベイヤー監督は90年代から名作MVを量産してきた。最も有名なのは、一斉を風靡したニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」だろう
2、Nirvana「Smells Like Teen Spirit」
【動画】https://www.youtube.com/watch?v=hTWKbfoikeg
1990年代のミュージックビデオの一つの方向づけを決めた作品。密室のダスティな雰囲気とモッシュシーンなど音楽の世界観、チアガールという全く違う要素を加えたギャップ。
特にボケとスローモーションやフラッシュ風のライティングの多様など、その後影響を受けたりパクった作品が多数。
3、Blind Melon「No Rain」
【動画】https://www.youtube.com/watch?v=qmVn6b7DdpA
「スメルズ~」の密室から野外へ、90年代もう一つの傑作ビデオ。芝生の緑とイメージカラーの黄色など鮮やかな色使いも美しい。
4、The Cranberries「Zombie」
【動画】https://www.youtube.com/watch?v=6Ejga4kJUts
アイルランドの民族紛争を扱った曲。モノトーンと鮮烈な色彩を使い分けて物々しさを表現。
5、Green Day: 「Boulevard Of Broken Dreams」
【動画】https://www.youtube.com/watch?v=Soa3gO7tL-c
クロマキー合成とエフェクトノイズで一見するとショボイ作りにも関わらず、アップとぼかし効果など、ベイヤー監督の真骨頂といえる作りのMV。
6、My Chemical Romance「Welcome to the Black Parade」
【動画】https://www.youtube.com/watch?v=kDWgsQhbaqU
生死を彷徨う男がみたガイコツやゾンビたちの行進。昔のホラー映画風のチープな作りの中に曲の疾走感がマッチしている。
マルーン5の「アニマルズ」も、これまで紹介したビデオのようなベイヤー節が随所に感じられる作風となっている。彼独特の映像美に注目しながら見るのも、この最新PVのもう一つの楽しみ方である。
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