会社に言われたことばかりをやっていてはツマラナイ・・・ただ闇雲に自分の仕事だけをこなしていては、仮に転職をしても、そのスタイルからは脱せないだろう。そもそも、職場環境はすぐには変えることはできないから、少しでも生産性の高い働き方にこだわりたいところだ。
では、どのような働き方をすればいいのだろう。
「自分が本当に結びつきたい特定の人と、どうやったら本当によい関係を築くことができるのか。それに注力することだ」
これは、書籍『君に友だちはいらない』の著者であり、京都大学客員准教授の瀧本哲史氏の言葉。できる仕事マン、できない仕事マンの大きな差はここにあると言える。特に人との結びつきが重要となる営業マンにはよく聞いてもらいたい。
ダメな営業マンは多くの人に自社の商品を売りつけようとして、10%の努力を10人に対して均等に行う。しかし、できる営業マンは、ここぞと決めた人に全力で100%の努力をする。その結果、受注を得るのはできる営業マンとなり、彼らは次の努力対象を見つけ、そこでも100%の努力を行うのだ。
実際に話題の書籍を多く出している瀧本氏には、多くの出版社から執筆依頼が届くのだとか。その時に瀧本氏は、「私は本を書くということは、○○社と仕事をするのではなく、○○さん(連絡をくれた人)という個人と仕事をすると考えています。だから○○さんがこれまでどんな本を作ってきたか、それらがどれぐらい売れたか、または売れなかったとしても自分として満足がいった出来栄えの本、それを教えてください。それが僕にとって面白ければ、○○さんが会社を移ったとしても、仕事でご一緒できる可能性があると思います」と答えているそうです。
この問いに答えられる人は、「なぜ瀧本氏と一緒に仕事がしたいのか」という理由が明確になっているのだ。逆に答えを持ち合わせていない人は、皆、瀧本氏のもとから去ってしまったという。その様子を見て、瀧本氏自身も「私じゃなくていいんじゃないの?」と感じてしまったと言う。
もし、あなたが上司から言われるままに、相手のことを全く調べずにひたすらアポ無しの飛び込み営業をしているのならば、それは無意味だということを自覚すべきだ。できる営業マンのように、ターゲットをしっかり絞り、なぜ、そのターゲットなのかを明確にして、100%の力でぶつかっていくべきなのである。良性のハードワーカーになるか、悪性のただの社畜になるか。
ターニングポイントはそこになるのではないだろうか。
【書籍情報】
『君に友だちはいらない』(講談社) 瀧本哲史著
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