一頃に比べればさほど報じられる機会も多くない「野菜泥棒」。しかし今年は大規模な野菜泥棒が全国各地で巻き起こっているという。
キャベツの名産地として知られる群馬県の嬬恋村では、今年7月以降、キャベツ泥棒が頻発。既に1000玉以上のキャベツが、農家の畑から盗み出されているという。というのも、今夏はキャベツの価格が高騰し、およそ1玉140円ほどの値がつけられているが、これは昨年に比べると6割近い上昇率。窃盗犯たちはこの高騰ぶりに目をつけ、転売目的で盗んでいるようだ。
9月に入ってからも、16日にキャベツ50玉を盗んだとして、男二人が逮捕されたばかりだが、収穫時期を目前に、これからも同様の犯行が頻発すると見られることから、現在、嬬恋村ではパトカーによる巡回警備が強化されるなどの異常事態に。どうやらこのキャベツ泥棒騒動、その収穫が終わるまで、当面の間、続きそうな気配だ。
文・今岡憲広
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