今日もバリバリ残業を楽しんでいるか!!内閣府が行ったある世論調査によると、「労働時間が長い人ほど、残業をすることが上司から評価されていると思う」そうだ。
ハードワーカーズともなれば、上司の評価の有無は関係なく、自主的に会社に身を捧げるものだが、アマチュア社畜にとっては、まだまだ上司の評価が欲しいもの。今宵も2~3時間、いや、4~5時間、それとも6~7時間の残業に挑んでいることだろう。
そんな上司の目が気になるアマチュア社畜に一ついいことを教えよう。書籍『できる人はやっている 上司を使い倒す50の極意』は、2万人を面接した人材のプロ・田中和彦氏が指南する「ボス・マネジメントの教科書」と言えるものだ。
その中で、上司を味方につける"殺し文句"が紹介されている。
そもそも「上司のことは嫌いだし、体良く高い評価だけもらっておいて、それ以上の関係にはなりたくない」という声が聞こえてきそうだが、田中氏いわく、「世の中で優秀な社員と言われる人たちは、私の知っている限り、一人の例外もなく上司という存在をうまく使っている。使っているどころか"使い倒している"と言ってもいい。言葉は悪いが、上司を自分のステップアップの踏み台にしてしまっている人もいるほど」とのこと。あなたにとって上司とは、「使われるもの」ではなく、「使うもの」なのかもしれない。一度、考えを改めてみてはどうだろう。
多くの上司は、あなたよりも経験や知識をたくさん蓄えている。その上司の持っているものを盗まない手はない。独学で仕事を学ぶよりも、上司から仕事を盗んだ人の方が、仕事における成長速度が速いと田中氏は分析している。
周囲の誰よりも速い成長を望むのであれば、あなたも上司を活用すべきだ。そして、そんな上司をその気にさせる"殺し文句"こそがこれ。
「どうしたら、○○さんみたいになれますか?」
その前後には、「私は、もっと成長したいんです」や「自分の目指すべきものがはっきりしてきました」などという言葉を補足するとより効果的だ。
この言葉は、上司にとっては飛び上がって喜びたいもの。クールに聞いているように見えても、内心は大喜び。やる気も満々なのである。
こちらとしては、「これから盗ませてもらいますので、よろしくお願いします」の挨拶でしかないものの、いとも簡単に上司はこの言葉にくすぐられるのだ。
普通の上司であれば、何かしら自分の持っているものをあなたに伝えてくれるだろう。上司を使い倒すことが、評価への第一歩。膨れ上がる残業時間に悩むくらいなら、上司への"盗みの挨拶"をしていた方がいいのではないだろうか。
【書籍情報】
『できる人はやっている 上司を使い倒す50の極意』(祥伝社) 田中和彦著
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