8日、都内某所でE★エブリスタ『スマホ小説大賞2014』授賞式が開催され、小説家・石田衣良と女優の平愛梨がプレゼンターとして登壇。平が披露した妄想全開の小説アイデアを「池袋ウエストゲートパーク」などで知られる石田が絶賛した。
全14の出版社・レーベルの協力のもと、ライトノベル・恋愛小説・ミステリーなど、ジャンルごとの書籍化・映像化の機会を提供している日本最大級の公募文学大賞、E★エブリスタ『スマホ小説大賞2014』。まず、昨年度受賞者としてお笑い芸人のマシンガンズ滝沢が登場し、「自分の書いた小説が本として形になって、夢のような1年でした。でもストーカーが登場するようなホラー小説を書いてたので友達が減りましたね(笑)」と会場の笑いを誘いつつ、「清掃業者のアルバイト時代の経験を盛り込みました」など、自身の製作エピソードを語った。
そして受賞式に続き、「大人の恋愛小説部門」のゲストプレゼンターとしても登壇した平愛梨が石田と共に再び登場。『電子書籍大賞2013』から生まれた映画「摂氏100度の微熱」で主演を務めた平は、「兵庫県を舞台に、阪神淡路大震災を経験した女性の物語です。私も実際に小学生のときに経験しているので、台本を読ませていただいたときから気持ちに通じるものがありました」と作品への想いを吐露した。
ここで"普通の小説とスマホ小説の違い"を問われた石田は、「いちばん違うのは"可能性"です。新しい読者を切り拓いていく力があると思う。時々変わった作品もありますが、新鮮さとか、今までにないフレッシュな力をもっと評価して活かしていきたい。最初の1行からぐっと読者をつかむような、分かりやすい魅力がある」と、その特徴やスマホならではの魅力を解説すると、"スマホ小説を書くとしたらどんな作品を書きたいか?"というテーマを与えられていた平が、自身が考えた『女優姉妹』なる作品のストーリーを披露することに。
妹の平祐奈も女優として活躍している平だが、「田舎町の貧しい家庭で育った姉妹がいて、女優になる夢を持つ妹がふとしたきっかけでスカウトされるんです。妹は家に篭りがちな姉を助けるために努力して初舞台に立つと、そんな妹に刺激を受けた姉も女優を目指すようになっていくんですよ。それで、最終的には世界的な作品のオーディションに2人とも参加して......」という、まるで「ガラスの仮面」のような世界観に会場からは驚きと笑いが入り混じった反応が。石田も「あの......出版社の方、契約してください(笑)」と笑いつつ「妄想する力がスゴいと思いますね(笑)。でも、今の話を聞いただけでも読んでみたくなりますよ」と、その"妄想力"を絶賛した。
そんな石田は、"平を主人公にしたらどんな作品が描けそうか?"と問われ、「"アメコミっぽいヒーローもの"が良いですね。天然キャラだけどすごく力が強くて、デートのたびに転んだりしてスカイツリーやTBSのビルなんかを壊してしまう......というラブコメです。『女優姉妹』と2本立てでいきません?(笑)」とノリノリでアイデアを披露したが、平は「編み込み......?」と早速ド天然ぶりを披露していた。
なお受賞式では、全9,967の応募作品の中から選ばれ書籍化が決定した9作品の作者7名に各賞が授与された。スマホ小説投稿サイト「E★エブリスタ」を運営する株式会社エブリスタが開催する『スマホ小説大賞2014』は、前身となる『電子書籍大賞2013』からも複数の映画化作品を輩出している。
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