自宅で眠っているときに、いきなり外から数十キロもある鉄球が飛んでくるなど、多くの人々が考えることがない話だろう。しかし、そんな無想だにしないような事態が、なんと現実に発生してしまった。
9月5日午前9時頃、神奈川県川崎市内の木造アパートに住む山本圭矢さん(34)は、自宅で熟睡しているときに、とてつもなく大きな衝撃音を耳にし、飛び起きた。眠い目をこすって部屋の中を見た山本さんの前に広がっていたのは、土ぼこりがもうもうと立ち込め、テレビ は倒れ、それを支える台のガラス部分が粉々に割れて散乱している自室...このあまりに異常な事態を引き起こしたのは、なんと、ここから約50mほど離れた鉄工所から飛来した約40kgの鉄の塊。2500トンのプレス機で使う部品の一部だった。
「こえーよwwww 」
「これを一瞬で何が起きたか把握できたら神 」
「室伏の仕業や」
「怪我がなくてよかったな」
「40キロが50m飛ぶって相当の力だな 」
「引きこもってても死ぬのかよ 」
「自宅警備もなかなかハードな時代になったな(´・ω・`) 」
...と、この事件を報道で知ったユーザーからは、「自宅でも死にかねない」というこの事態に、驚きの声が多数あがっている。
警察の調べによると、鉄球が壁をうち破り、室内へと飛び込んできた箇所は、山本さんの枕元から1mほどしか離れていない場所だったという。「晴天の霹靂」ならぬ「晴天の鉄球」とも言うべきこの騒動、それこそ「誰の身にも起こり得ること」であるだけに、都会に暮らす多くの人々にとって、まさに背筋の凍る思いを与えた事故と言えるだろう。
文・藤井一成
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