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【建前禁止社畜相談室】上司のウザいこだわりに耐え切れません!

2014/09/08 15:00 投稿

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Filed under: AOL限定, チームブルー

<悩み>
隣の部のK部長(40代男性既婚)には、ONもOFF(おもに合コン)も大変よくしていただいているのですが、1点だけ不満があります。
私は会社のホームページを管理しています。正直業務の片手間でやっている作業なのでサクっとやっつけたい仕事です。 その中に社員のプロフィール写真を掲載する場所がありまして、K部長の写真も掲載しています。
僕なりに一生懸命写真を選んで(ときに加工もして)アップしているのですが、なぜか毎回ケチをつけられて正直かなり面倒です。たぶんK部長は相当ご自身の見え方にこだわられていると思うのですが・・・ K部長とはOFFでもお世話になっていることもあり関係は悪くしたくありませんが、正直もう耐えきれません。私はどうすればいいのでしょうか。(鯱 苦太朗 30歳・会社員)



<中川淳一郎の回答>

おっ、「鯱 苦太朗」、いいペンネームだな。センスいいぞ。お前の話を聞くにつけ、お前はちゃんと業務の「優先順位」ってヤツを考えていることが分かるぞ。ホームページの管理業務は、ルーティンの慣れた仕事だし、客を待たせたりする仕事でもないから「片手間でやっている作業なのでサクっとやっつけたい仕事です」という認識でいるのだろう。

まぁ、この認識は正しいだろうな。サラリーマンはやはり客先に提出する資料などを優先して作るべきだし、キチンと商品を物流に乗せることが重視される。内内のホームページの管理は後回しにしても外部の人に大迷惑をかけることはない。だから片手間でサクッとやっても問題ない。

と、ここまでが原則論だ。だが、社畜の世界ではこうした原則論は通用しないんだよ。これこそ、「原則論」を超えた「上司の感情論」ってヤツなんだよな。お前は片手間でサクッとやっつけたいかもしれないが、上司はそれを許さない、というのが今回の問題の背景にある。そして、お前は「正直もう耐えきれません」とまで言うほど精神的に負荷がかかっている。

だとすれば鯱、お前が本来優先順位を下に見ていた「写真掲載業務」ってのは途端に優先順位が上がってくるんだよ。社畜の論理として「社内のことは後回し」ってのはなんとなく理解されることだろう。
部のキックオフミーティングの日に急遽客先へ行くことになり、ミーティングには1時間遅刻する。そこで「最初から何故いないんだよ」と上司からブスッとして言われる。そんな時「クライアントに呼ばれましたので(チッ、そっちの方が重要だろうよ)」と仏頂面で答えたくなるだろうが、上司からすると「こっちの方が前から決まっていただろ?」となるし、部下にとっては「客が言うこと断れるかよ。あと、しょせん、こんな社内行事、どうでもいいじゃん」と思う。

現場作業員の悲哀ってヤツがここにはあるのだが、K部長がそこまでのこだわりを見せているということは、残念ながら客相手の仕事と同様の優先順位になってしまうんだ。客に納品が遅れたら客は怒る。写真のデキがよくなければK部長は怒る。仕事で重要なのは「怒られない」ことだから、K部長の仕事も重要になってしまっている。確かに、オレの目から見ても「写真うつりに相当こだわる」のはあまり意味がないと思うが、K部長にとってはそれが重要なんだろうな。

オレもかつて女優のインタビューをした時とか、事務所から軒並み写真のダメ出しを食らうんだよ。そんな時、「チッ、どの写真見ても美人にうつってるじゃねぇかよ。うっせーな、このケツの穴の小さいマネージャーめ。野獣先輩に開発されやがれ」なんて思うわけよ。でも、「女優さんは見た目を気にしなくちゃいけないからな」と最後は納得するんだよね。K部長がそこまで見た目を気にするのはやや滑稽かもしれないが、それは彼が長年生きてきた中で決めたことなんだから、そこを変えるのはもう難しいだろう。

だったら何をすべきか。お前の友人で写真を撮るのがウマいヤツに、土曜日の昼間、オフィスに来てもらうんだよ。そしてそいつを「プロカメラマン」ってことにして、K部長の撮影会をする。オフィスでスーツを着てる写真、スーツの上着を脱いで何やら難しいことを考えている写真、コーヒーを飲んでホッと一安心している写真。そして、外に出て公園で一休みする写真とかを、100枚くらい撮ってしまうんだよ!この写真を女優に選ばせるかの如く、K部長にじっくりと選んでもらい、「20枚、いいのがあったよ。これを今後使ってね」と指定してもらえば、数年間はもつぞ。友人には、メシでも後でおごってやれ。

 ここで重要なのが、「K部長が自ら納得したものを『そのまま』使う」という点にある。人間は、自分が一旦納得したものを否定することはそうそうできないもの。今まではどんな形で写真を撮影し、選んでいたのかは分からないが、この手順であればもう文句はないだろう。
もし、ここまでやって文句を言われるのであれば、「ハハーッ、K部長! 私ごとき写真のセンスのない者は、もはや無理でございます!誰か別のセンスある方をアサインしていただけませんでしょうか!」と誰かが周囲にいる状態でペコペコして白旗を上げている様子を皆に知らしめろ。

文/中川淳一郎

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