AOL Newsが独占で、7週連続で『ファーナス/訣別の朝』のキャラクターに熱く迫る連載も今週で4回目。今回は、アカデミー主演男優賞に輝く演技派フォレスト・ウィテカーの登場だ。
本作でウィテカーが演じるのは、アメリカの田舎町ブラドッグの保安官ウェズリ―・バーンズ。
ウェズリーは、主人公ラッセル(クリスチャン・ベイル)の別れた元恋人リナ(ゾーイ・サルダナ)と暮らしており、ラッセルに対して複雑な心境を抱えているのだが、そんな矢先、ラッセルの弟ロドニー(ケイシー・アフレック)の失踪事件を捜査することになる。やがて、事件の首謀者は山岳地帯を根城にするハーラン(ウディ・ハレルソン)だと分かるのだが、保安官の捜査は進展を見せず、ラッセルは叔父のジェラルドと共に、自分たちで弟捜しを始めることになり...と、どこか頼りにならない保安官を演じている。
ウィテカーがアカデミー主演男優賞をとったのは、悪名高い実在のウガンダ大統領アミンを演じた『ラストキング・オブ・スコットランド』(06)。それ以降、『大統領の執事の涙』(13)ではホワイトハウスで大統領に仕える執事を演じ、さらに先日公開となった『ケープタウン』では、オーランド・ブルームとコンビを組む刑事アリに扮するなど、幅広い役柄をこなしてきた。本作では、複雑な思いを抱きながらも主人公ラッセルの選択を見届ける重要な役割を、抑えた演技でしっかりと演じきっている。
『ファーナス/訣別の朝』は、9月27日(土)より全国ロードショー
■フォレスト・ウィテカー プロフィール
1961年7月15日アメリカのテキサス州ロングビューに生まれて、カリフォルニア州ロサンゼルスで育つ。フットボールの奨学金を得て大学進学するが、在学中にオペラと演劇を志すようになる。舞台やテレビの出演を経て『初体験/リッジモント・ハイ』(82)で映画デビュー。『プラトーン』(86)、『グッドモーニング,ベトナム』(87)などの演技で評価を高めた。クリント・イーストウッド監督作『バード』(88)で、実在したジャズ・ミュージシャン、チャーリー・パーカーを演じてカンヌ国際映画祭男優賞を受賞。『ラストキング・オブ・スコットランド』(06)ではウガンダの元大統領アミンを演じてアカデミー賞(R)とゴールデン・グローブ賞(R)の主演男優賞を受賞した。俳優として高い評価を得る一方で、監督や脚本もこなすなど多彩な才能の持ち主。その他の主な出演作は、『クライング・ゲーム』(92)、『スモーク』(95)、『ゴースト・ドッグ』(99)、『大統領の執事の涙』(13)など。待機作には『Taken 3』(15)がある。
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【参照リンク】
・『ファーナス/訣別の朝』公式サイト
http://furnace-movie.jp/
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