宮部みゆき原作の人気シリーズドラマ「ペテロの葬列」が9話めを迎え、クライマックスに向けさらに盛り上がりを見せている。
物語は、ある日の取材の帰り、小泉演じる杉村がバスジャック事件に遭遇...。そのバスジャックをきっかけに、殺人や巨大詐欺事件など、物語は二転三転し......嘘が嘘を呼び、より巨大な悪へと吸い込まれていくという、息もつかせぬ展開をみせている。
前作「名もなき毒」から続けて主演の小泉孝太郎。今、困り顔のお婿さんを演じさせたら彼の右に出るものはいないだろう。また、脇を固めるのは室井滋やムロツヨシといった実力派で個性的な面々だ。
さて、このドラマの詳しいあらすじは公式サイトなどを確認してもらうとして、このドラマには、小泉たちが所属する今田コンツェルンのあおぞら編集部に併設された、「睡蓮」という喫茶店が登場人物をつなぐ場として登場する(マスター役は本田博太郎演じる水田大造)。このマスターの趣味により、その喫茶「睡蓮」にはレンタル絵画が飾られているのだが、この絵画が物語のリード役を担っているのだ。
この絵画はジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「イカサマ師」。この絵画が何度も場面に登場し、物語の不気味さをより煽り立てている。
この絵画で思い出されるのが、この絵が装丁になっている本、「怖い絵」(中野京子著)である。この「怖い絵」は、2007年に朝日出版から創刊され、当時大いに話題を呼んだ。そしてまた人気ドラマで度々登場した「イカサマ師」の絵がきっかけで、「怖い絵」も更に話題を集めているという。
怖いけど甘美。怖いけど悲しい。ゾッとするのに何度でもみてしまう...。人間の仄暗い本質を描いた絵画の数々の魅力に、あなたも触れてみてはいかがだろうか。
■参照リンク
・月曜ミステリーシアター「ペテロの葬列」 公式サイト
http://www.tbs.co.jp/petero2014/
・「ダイヤのエースを持ついかさま師」ルーブル美術館公式サイト
http://www.louvre.fr/jp/oeuvre-notices/%E3%80%8A%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%92%E6%8C%81%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%8B%E3%81%95%E3%81%BE%E5%B8%AB%E3%80%8B
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