大ヒット公開中でDVDも発売する『ハミングバード』と、8月8日公開『バトルフロント』。どちらも、いま絶好調のジェイソン・ステイサムが主演を務める超期待作だ。そこで、若者の"アクション映画ばなれ"を憂う杉作氏に、まずはステイサム自身の魅力を語っていただいた。
■ステイサムの魅力は頭と一緒で「涼しげでサラッとスカッ」
よく女性を誘って映画を観に行くっていう若い人がいますけど、ステイサムはハゲてるからといって油断してるとダメですよ(笑)。彼は圧倒的にカッコいいところを見せるんで、女性と一緒に観に行ったら男が恥をかくんですね。
頭が薄いから一見優位に立ってるように......立ってはないですけどね、元々(笑)。でも隙を見せてますから、ステイサムの場合は。男からすると良い友達みたいな感じがするんですが、女性に紹介してみると「あなたより全然カッコいいじゃない」ってなっちゃうんですよ。あそこまで表情が全部キマる男って、世界でも例がないんだと思いますよ。
男は多分ジェラシーが強いというか「ステイサムには敵わない」と思って誘わないんです。でも逆パターンで、僕の知り合いは女性に誘われて行ったんですが、いまその子と付き合ってますからね。すごいブサイクな男なんですけど(笑)。女性から見ると、顔カタチじゃないのかもしれないですね、ステイサムってのは。女性は僕らが全く考えたこともない視点でステイサムを評価してるのかもしれないですよ。
今回の2作品(『ハミングバード』と『バトルフロント』)どっちもそうなので、これはステイサムの特徴だと思うんですけど、キャラが共通しているんですよ。たとえば、自分で決めた細かいことに関してはいつまでもグチグチこだわらないんですよ。彼はサラッとしてますよね、ネチネチしてないというか。譲れないところはあるんだけど、それも表面には出さないですよね。暑苦しくないんですよ、頭と一緒で(笑)。涼しげでサラッとスカッとしてるっていう、変わったスターですよね。
中には「暑苦しいほうが良い」っていう人もいると思うんですけど、暑苦しい人は家族ドラマが似合うんですよ。だからステイサムは家族ドラマが似合わないですよね、血縁のしがらみみたいなものは似合わないタイプですよ。妻の存在とかそもそも似合わないし、いつも離婚してるか死んでるかですよね(笑)。あの歳にしては珍しく暗いし家庭感もない(笑)。でも遊んでる感じもないんで、そこが独特のストイック感を出してるんじゃないですかね。だから絶対、今の時代はあのタイプがモテていくんですよ。
■ステイサムはいつまでもフレッシュな「新人ヅラ」
やはり、女性にモテたいとか素敵な女性と付き合いたいってのは男性の本能としてあるわけで、ここを否定して生きるわけには行きませんけども(笑)。素敵な女性をどうしても手に入れたいと思うんだったら、いちばん良い教科書はステイサムの映画でしょうね。これはもう間違いないと思いますよ。女性の視点で考えてみたときに、良いイメージしかないと思いますよ、サッパリしてるから。女性ってやっぱり、鬱陶しい男は嫌いだと思うんですよ。どんなに良い人でも鬱陶しいとダメでしょう。
たぶん女性は、『北の国から』の黒板五郎みたいな人がいちばん苦手なんですよ。それは自分でも分かってると思うんです、五郎は(笑)。ああいう人はモテないですよね、自分に厳しいけど他人にも厳しいっていう。今の女性はそういう人が嫌いで、自分に厳しくて他人にも優しい人が好きみたいですよ。だから"流れ者"感があるような男が好きなんじゃないですかね。基本ステイサムって流れ者みたいな、身を隠して......みたいな感じじゃないですか。元殺し屋が隠れ家でとか、逃げた先でとか(笑)。だって彼が「故郷に帰って活躍」とか母親と父親を守るとか、聞いたことないでしょう(笑)。
実際の年齢よりも若く思われてるはずですよ、女性からも。今の時代の女性が求めてるもの......僕は女性の研究も日夜してますんでね、各出版社や各女性誌/男性誌からこぼれたデータが僕のところに集まってくるわけですよ。それを総合して組み立ててみたところ、昨今の女性は同世代の男性が苦手だって言うんですよ、20代でも30代でも。「同世代の男性はうるさいから、ちょっと上の男性が好き」だと。なぜなら「優しいから」。同世代はどうしてもうるさいらしいですよ。僕の推理ですと"年長者が好きだけどナウな感覚も好き"なんですよ。そう考えますとね、年齢はいってるけど気は若い人ってのが、女性がいちばん好きなタイプなんですよ。それをステイサムが実現してるんです。
なぜかフレッシュ感があるじゃないですか、もう新人じゃないのに。いつまでたっても新人ヅラしてますよね! レンタルビデオ屋でもニコラス・ケイジとかと並んでると、どうしてもフレッシュな感じがする(笑)。で、そんなケイジですらアクションの棚にいくとフレッシュ感があるっていうね(笑)。
『バトルフロント』は8月9日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
(C)Homefront Productions, Inc. 2013
【参照リンク】
・『バトルフロント』公式サイト
『バトルフロント』公式サイト
■関連リンク
すべての洋画ファンに捧ぐ!『エクスペンダブルズ3』ノンストップアクション予告編が解禁
エヴァ・グリーンが全裸っぽい!『シン・シティ2』予告編がセクシーすぎる
「これは運命ではないでしょうか」 VAMPS、新曲を映画『ドラキュラZERO』に提供
| Email this | Comments