携帯電話や小型のデジタルカメラ等を使用した電車の中での盗撮事件は年々増加の一途を辿っている。しかし、最近ではスパイ映画の特殊ツールのような、極小サイズの特殊なカメラも安価で出回っていることから、当局側と盗撮犯とのいたちごっこの様相を呈しているのが実情だ。しかし最近になって北海道で逮捕されたある盗撮犯は、あまりに目立つグッズを使い、盗撮していたという。
8月15日、午前7時半頃、札幌市営地下鉄東西線の宮の沢~琴似駅間で、女性の下半身などを撮影していたとして、医師・渡辺健一(53)が、道迷惑防止条例違反(卑わいな言動)の疑いで逮捕された。
調べによると同被疑者は、向かいの座席に座っていた女性会社員(28)の下半身を盗撮していたというが、その際に使用したのは、なんと、スマホよりも大きなサイズのiPad。そのため、ネット上では同被疑者に対し、
「おいおいwww」
「さすがに目立ちすぎるだろwwww」
「そらつかまるがなw」
といったツッコミの声が上がっている。
警察発表によると、同被疑者の犯行が発覚したのは、付近にいた他の男性客が同被疑者の不審な様子に気づき、駅員に引き渡したからだというが、スマホでも逮捕される者が相次ぐなかで、このように大きな道具で撮影していたら、さすがに見つからないほうが不思議というもの。押収されたiPadには、既に撮影済みであった数本の映像もみつかったというから、被疑者なりに「大丈夫だ」という認識があったのかもしれないが、それにつけてもこの被疑者、盗撮犯としてはあまりに目立ち過ぎる犯人であったと言えるだろう。
文・杉下薫
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