三谷幸喜、クエンティン・タランティーノなど数多くの著名な映画監督に信頼され、日本を代表する美術監督の一人である種田陽平氏にインタビュー。あのキアヌ・リーブス主演&初監督作『キアヌ・リーブス ファイティング・タイガー』に参加した感想などを聞く。
キアヌ渾身の初監督作で、あの『マトリックス』(99)でキアヌのスタントを担当したタイガー・チェンやアクション監督のユエン・ウーピンも参加するなど、『マトリックス』(99)シリーズのメンバーが大集結したアジアン風味アクション。"演出家"キアヌの姿を目の当たりにした種田氏は、「初監督作品なので、どうしたって手探りで進みます。しかも監督で主演なので、自分の出演シーンでは特にナーバスでした。でも、映画やアートに造詣が深く、映画で描きたいものがはっきり見えている監督としてのキアヌ・リーブスとの仕事はとても楽しかった」とキアヌとの共闘を回想。
ちょうど公開中のスタジオジブリ最新作『思い出のマーニー』(14)で美術監督を務めるなど、三谷幸喜監督作品などとともに氏は日本中心に活動している印象が強いが、「この5年の内、半分は海外です。海外で仕事しては、戻って日本映画に参加する感覚(笑)」と、海外の数多くの監督たちと仕事をする機会が多く、「キアヌの映画でも、日本を10か月近く離れていました」と明かす。「けっこう、いろいろな作品の美術監督を務めています。最近ではドリームワークスで長年『シュレック』シリーズに携わってきた香港のラマン・ホイが中国を舞台にした実写ファンタジー映画を初めて撮って、これにも9か月ほど参加しました。それが終わってジブリの『思い出のマーニー』(14)。1年近くスタジオジブリに通い、映画美術展『思い出のマーニー×種田陽平展』の美術監督もしました」。
美術監督として一年という単位で参加すると、作品への想いも相当強くなるという。それだけに作品が世に出る時、全力で送り出したい気持ちになる。「だから僕の中では、この夏は、ファイティング・タイガーの夏、マーニーの夏、ということです(笑)。朝から晩までキアヌ、そしてマーニーの日々。自分で言うのもなんですが(笑)、両作美術もとってもすごいと思うので、是非観てほしいです」。
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