先頃発売されて、爆発的な大ヒットアイテムとなりつつある『妖怪ウォッチ』。しかし、発売側の"想定内"なのか、各地で慢性的 な品切れ状態が発生し、当のターゲットである子供たちの手に入らない状態が続いているという。そうした未曾有の『妖怪ウォッチ』ブームに便乗してか、この商品をなるべく安価で、大量に仕入れ、ネットオークションなどで高額の転売取引を掛けようとする、いわゆる"転売厨"の人々が問題視されている。
-妖怪ウォッチ零式発売で並ぶ人達- もはやこいつらが妖怪。 pic.twitter.com/vqQ1h7aCYW
- ふぁらお (@9929_) 2014, 8月 2
このユーザーをはじめ、多くの人々がtwitter上に投稿しているように、小売店などの玩具販売コーナーでは、子供たちの数をはるかに凌ぐ大人たちが行列をつくり、子供の姿はまばら。無論、これらすべての大人たちが、件の"転売厨"であるとは言い切れず、なかには我が子のために並んでいるパパさんなどもいるのだろうが、こうした"異常事態" に、ネット上では呆れ果てる声が拡散している。
「もはやこいつらが妖怪。 」
「メーカー側が煽りすぎた結果」
「いい加減に転売厨を排除しろよ」
「こういうのも含めてメーカー側の計算なんだろ?」
「この手の流れは子供向けのものに持ち込むなよな」
...と、目下、ネット上では彼ら"転売厨"に対する批判と共に、そうした流れを作ってしまったメーカー側への厳しい声も相次いでいる。
たしかに、それが合法な「商売」として成立している以上、彼らを咎める術もなく、また、こうした子供向け商品の転売は、ネットオークションが成立する以前から、その道のプロたちによって行われてきた行為だ。
しかし、少なくともこうした現象によって、子供たちの小遣いでは買えないレベルの価格にまでハネあがっている実情を、果たしてメーカー側はどのよう に考えているのか。ブームの煽り方を含め、そのあり方をご一考頂きたいと願うのは、やはり消費者側のエゴなのだろうか。
文・猪俣進次郎
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