今年も、アメコミ&ポップカルチャーの祭典、サンディエゴ・コミコン(SDCC)に行ってきました。
SDCCといえば、ホールHとよばれる大ホール=6500人ぐらいを収容できる大会場で、映画会社が行うプレゼンテーション(パネルという言い方をします)が話題。今回も、一番盛り上がったと言っても過言ではない、マーベルのパネルについてレポートします!
マーベルのパネルは、27日(土)の17時半から18時半に行われました。この日のホールHは、この前にも人気のパネルが組まれていて、朝から満員。僕も、このマーベルのパネルに参加するために、前日金曜日の22時から並びました(会場近くの公園で、野宿状態で並んでました(笑))。
パネルが始まる直前から、場内は異様な興奮状態!手拍子と「俺たちはマーベルだ!」コールが巻き起こり、コンサート会場のようなノリ!そして大拍手と歓声とともに、マーベルのパネルが始まりました。
まずオープニング映像として、2008年の『アイアンマン』から、10作目の『ガーディアンズ オブ ギャラクシー』に至るまでの名シーン・ダイジェストが流されます。そして、司会の呼び込みで、マーベル映画のキーマン ケヴィン・ファイギが登場!大歓声です。これは私見ですが、一連のマーベル映画を成功に導いたケヴィン・ファイギって、マーベル・ファンにとってスタン・リーと並ぶぐらいのカリスマになっている気がします。
今回のマーベルのパネルは、来年公開の『アントマン』、そして『アベンジャーズ:エイジ オブ ウルトロン』の2つがメインで紹介されました。
まず『アントマン』のパート。
監督のペイトン・リード、主役のアントマンを演じるポール・ラッド、そして初代アントマンを演じるマイケル・ダグラス、ヒロインで、マイケル・ダグラス演じる初代アントマンの娘ホープ・ピムを演じるエヴァンジェリン・リリー、敵である、悪のアントマンことイエロージャケットを演じるコリー・ストールが登壇。そして、各人の挨拶のあと、『アントマン』のフッテージ(映像)上映。初お披露目です!アントマンは体のサイズを変えられるのと同時に、蟻とコミュニケーション出来るのです。
公開されたフッテージは、小さくなったアントマンが、羽蟻とコンタクトして、その背中に乗り、空を飛ぶシーン。アントマンならではの特色を活かしたユニークなシーンでした。なお展示ホールのマーベル・ブースでは、アントマンのヘルメットが飾られていました。
『アントマン』一行が去った後、壇上に残ったケヴィン・ファイギが、「次は『アベンジャーズ:エイジ オブ ウルトロン』」と告げて、さらに会場は、大盛りあがり!
見ると 登壇者の座るテーブルに置かれる、ミネラル・ウォーターがドンドン増えている。そう 実は監督のジョス・ウェドンは、製作が大詰めで会場に来れず...そう告げられた後、ノリノリの音楽とともに(たぶんマイケル・ジャクソンの曲)踊りながらロバート・ダウニー・Jr(RDJ)が登場!!場内大歓声!
RDJは持ってきたスーツケースの中から、花を取り出すパフォーマンス。そして、RDJの呼び込みでジェレミー・レナー、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、コビー・スマルダーズ(マリア・ヒル役です念のため(笑))、そしてサミュエル・L・ジャクソンが登場!アベンジャーズの面々が現れるたびに、歓声はドンドン大きくなっていきます。
ほぼアベンジャーズの面々がそろったときに、RDJが新たなアベンジャーズのメンバーを紹介するよ!と言って、クイックシルバー役のアーロン・テイラー・ジョンソン、ビジョン役のポール・ベタニー、ウルトロン役のジェームズ・スペイダー、そしてスカーレット・ウィッチ役のエリザベス・オルセンが登場。前に登壇したゲストが、拍手しながら次々とメンバーを迎えいれる、さらに女性キャストには、RDJが花を渡すという、素敵な感じの大集合でした。
そして会見。
「声だけの出演よりギャラがいいんだ」とポール・ベタニー。そう今まで、人工知能ジャービスとして声の出演だけでしたからね(笑)。
「出演については、自分より奥さんの方が興奮してたよ。まあロボットの役だけどね」とジェームズ・スペイダー。
「どんな話になるかって?まあ僕は女性になるんだ」とクリス・ヘムズワース。これには場内爆笑。というのも最近のコミックで、ソーは女性になっちゃったんたんです(笑) 。しかし会場がもっと爆笑したのは、このセリフ。
「私のパワーって魔法みたいなものなの。すごいミュータント・パワーよ」とエリザベス・オルセン...そうスカーレット・ウィッチの役を説明するのにミュータントというコトバを使ってしまったんですね。
実は原作コミックでは、このキャラは、X-MENのマグニートーの娘なんです。X-MENの映画化権は20世紀フォックスが持っていて、だから 本来X-MENとのつながりを意味するコトバには、とてもナーバスな大人の事情もあるかと思うのですが(笑)、だからこそこのセリフはファンにとってツボでした。
これだけで凄いのに、いよいよ映像のお披露目です。
映像はまず、妊娠していて、この場に来れなかったスカーレット・ヨハンソンの挨拶メッセージから始まりました。そしてその映像の内容は、
①アベンジャーズの面々がくつろいでします。恐らくアベンジャーズ・タワー?
みなでお酒を飲んでいる。ソーがふとムジョルニアをテーブルの上におく。そして、誰がこれを持ち上げられるか、という遊びが始まります。まずトニーがチャレンジ。ビクともしない。そこでトニーとローディ(!!)がそれぞれ片手にアイアンマンとウォー・マシーン(カラリング的にアイアン・パトリオット)のアーマーを付けて、2人がかりでトライするがダメ。続いてブルース・バナー。当然ダメ。でも"力みすぎて興奮しちゃったよ"みたいなことを思わず言ってしまい、まわりがサーとひいてしまう(笑)。そしてキャプテン・アメリカ、このとき ほんのちょっとムジョルニアが動くのです!
このシーンに会場内から「おお!」との声。やはりキャプテンはリスペクトされてます。ブラック・ウィドウは、お酒かなんかラッパ飲みしながら、「私はやめとく」。と、皆が楽しんでいるときに、ウルトロンがそこに現れ、宣戦布告―。
②シーンとしてまとまっているのはこの部分のみで、あとはいくつかの短い映像が映し出されます。深刻そうなニック・フューリー、なにやらキャリーのように絶叫するスカーレット・ウィッチ、地上すれすれのクインジェットらしきものからバイクで飛び出すブラック・ウィドウ(恐らくこれが話題のハーレーの電動バイク)などなど...。
③しかし、こうした短い映像の中で会場が燃えたのは、暴れるハルクの前に、ハルクとほぼ同じ大きさのアイアンマン、そう"ハルクバスター"と呼ばれる、対ハルク用アイアンマン・アーマーが登場するシーンです。ハルクがハルクバスターに車を投げつける、はねのけるハルクバスター、そして両者お互いパンチをくりだし、拳と拳が激突!!!
④最後は衝撃のシーン。これはトニーの悪夢なんでしょうか?それとも現実?
⑤明らかに敗北の跡が見受けられる地に、キャプテン・アメリカの壊れた盾が!それをおもむろに拾うトニー。しかしトニーもうつろな表情。どう考えてもウルトロンの前に、アベンジャーズが敗れたとしか思えないイメージ......。
ね、すごいでしょう。
と、場内は興奮のルツボ。そして映像が終わったときに、RDJが「もう一人紹介忘れてた」といって、ジョシュ・ブローリンが今回のSDCC限定のおもちゃである"インフィニティ・ガントレット"という手袋つけて登場。この"インフィニティ・ガントレット"というのは、原作コミックで、宇宙魔人サノス=映画『アベンジャーズ』のエンド・クレジットで、チラっとその存在が明らかになったキャラが身に付けている超重要アイテム!ということは、そう噂どうり 彼がサノスを演じることがここで発表されたのです!!!!
ジョシュは「僕には花はないの?」とねだって、RDJから花をもらい、それを食べちゃいました(笑)。ここまでで、もう凄すぎるのに、最後にケヴィン・ファイギが、「もう一つニュースがあるんだ」とキュー出ししてビデオ映像。それは『ガーディアンズ オブ ギャラクシー』の監督ジェームズ・ガンとクリス・プラットからのビデオ・メッセージ。『ガーディアンズ オブ ギャラクシー2』が2017年7月28日に公開されることを発表しました!!!
こういう感じです。ぶっちゃけ『ドクター・ストレンジ』とかの発表もあるかと期待していたんですが、とにかくこの『アベンジャーズ:エイジ オブ ウルトロン』のプレゼンで大満足!!!徹夜で並んだ甲斐のある至福の1時間でした。
それにしても『アントマン』は楽しそう、そして『アベンジャーズ:エイジ オブ ウルトロン』は一作目を超える傑作になることを予感させるパネルでした!!!
あともう少しで、ハルクバスターに会えますよ!!
なおマーベルのブースでは、今年も会場限定品が売られていたのですが、その中の一つ、ロケット・ラクーン(映画『ガーディアンズ オブ ギャラクシー』)のぬいぐるみです。
これも長蛇の列 並んで買いました(笑)。
文・写真: 杉山すぴ豊
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