土用丑の日の前日にあたる7月28日、来年のウナギ事情を左右しかねないニュースが舞い込んできた。日本のある大手水産加工会社によると、現在、中国から大量に輸入されているヨーロッパウナギを、中国側が来年2月以降は輸出しない方向で検討しているというのだ。
そもそもヨーロッパウナギの輸出国として知られていたEUでは、2010年から輸出を禁止しているため、我々の元へと流れてきているヨーロッパウナギは、それ以前に、稚魚のシラスウナギの状態で中国へと持ち込んだ、いわば「脱法ウナギ」とも言うべき、抜け荷的な代物。しかし、現在、スーパーなどの小売店や外食産業などでは、年々高騰し続ける国内産ウナギにかわり、中国産のウナギが主力であることは紛れもない事実で、このままいけば、来年のウナギ事情がかなり危機的なものになることは必定だ。
土用の丑の日から一夜明けた今日、スーパーなどでは、昨日までよりも価格の下がった状態でウナギを提供するケースも目立つ。「脱法ウナギ」ですらも手が届かなくなる前に、皆さんも、その味に舌鼓を打ってみては如何だろうか。
文・島田克彦
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