メディア同士、それも同じ活字メディア同士で叩き合うという構造は意外と珍しい。2014年7月26日発売の『月刊WiLL』9月号誌上で"総力特集"と銘打たれた『朝日を読むとバカになる!』が、現在、ネット上で話題となっている。
この特集、『永遠の0』の作者・百田尚樹氏と、"大の親日家"として日本ユーザーからの人気も高いアメリカ人・テキサス親父氏 による対談『朝日の慰安婦報道を断罪する!』を筆頭に、石井英夫氏の『私はコレで朝日を止めました』、松木国俊氏による『朝日新聞がこよなく愛した「従軍慰安婦」』など、その見出しを見ても、かなり挑発的な内容であることが伺い知れる。そのため、以前から同新聞に対して批判的なユーザーからは、
「これはあまりにガチすぎる」
「頭いいフリしたいバカが読むのが朝日新聞」
「右もあって左もある今の方が、国家として健全じゃね」
「学歴コンプの馬鹿は朝日新聞読むとインテリなれると思ってます」
「テキサス親父がWILLに載ってるっていうのが凄いな。ちょっと読んでみたい」
「ついこの間も吉田調書を曲解して、捏造記事を書いたからな。」
...と、概ね「よくやった」という声と、朝日新聞批判に同調するリアクションが。これまでも、『Newsweek』(日本版)などが、左派メディアに対する実質的な批判とも思える特集を組んではきたが、名指しでここまで"全面闘争"を挑むケースは実に稀。
本来、その主義主張に基づいて、メディア同士が互いにしのぎを削るという動きは、決して間違ったものではないハズ。今回の特集の内容もさることながら、今後、こうしたメディア同士のバトルがどのような展開を迎えるのか、いささか気になるところである。
文・藤井一成
【参照リンク】
・月刊WiLL|雑誌|ワック
http://web-wac.co.jp/magazine/will/
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