7月26日夜に発生し、翌27日に明らかとなった長崎県佐世保市の女子高生殺害事件。被疑者として逮捕された同級生少女(15)が、事件発生直後と思しき時 間帯に『2ちゃんねる』へのコメントと画像の投稿を行っていた疑惑が囁かれるなか、7月28日付で毎日新聞が報じたところによると、少女が以前から「小動 物の解剖を繰り返すなどの問題行動があった」(同新聞)という衝撃的な内容が捜査関係者からの談話として紹介されている。
これに対し、ネット上では、既に同じ佐世保で2004年に発生した『佐世保小6女児同級生殺害事件』や、1997年に起きた『神戸連続児童殺傷事件』など と重ね合わせる声も相次ぎ、とりわけ、『佐世保小6女児同級生殺害事件』については、その犯行の際に、背後から首と左手を切りつけたことが明らかとなって いることもあって、「今回の事件は佐世保の事件をモチーフにしたのでは?」と指摘する声もあがっている。
また、今回逮捕された少女(15)は、『佐世保小6女児同級生殺害事件』が発生した当時は、まだ5~6歳。そのため、地域社会に大きな衝撃と影響を与えたこの事件が印象に残っており、それが今回の犯行への遠因となったのではないかとみる向きや、今回報じられた「小動物の解剖」が、『神戸連続児童殺傷事件』 のように犯行へ繋がったという声も、ネット上には散見される。ただし、後者については、仮に『2ちゃんねる』への投稿が加害生徒のものであったとした場合、「動物を殺していた人間が、血のことであそこまで動揺するものなのか?」と、そのメンタリティに着目し、疑問に感じているユーザーも少なくないようだ。
なお、今回の事件との関連性は未だに不明なままだが、2010年に、佐世保市の小学校で発生したとされる『学校給食への塩素系洗剤混入事件』の関連性も指摘されている。複数回にわたって行われたというこの事件については、女子児童による犯行であったこと、また、年齢的に今回逮捕された少女と近いことから、 ネット上ではこの事件についても、関連性を疑う声が相次いでいる。
今回の事件を受けて、現在、当局はもとより、地元住民や女子生徒と思しきユーザーが投稿した『2ちゃんねる』のユーザーたちの手によって、事件の全貌解明 へと繋がる情報が少しずつネット上に集まりつつある。無論、そうした情報のすべてを鵜呑みにすることは危険だが、これらの情報を含めて一刻も早い真相解明 が行われるよう、また、被害者遺族に対する手篤いケアが行われるよう、我々は祈るばかりだ。
文・猪俣進次郎
【参照リンク】
・高1同級生殺害:遺体の一部切断 女子生徒逮捕 佐世保
http://mainichi.jp/select/news/20140728k0000m040140000c.html
■関連リンク
佐世保女子高生殺害事件 被疑者が2ちゃんねるに実況書き込みか
女児誘拐事件、アニメの影響を指摘したテリー発言に「またアニメが悪者か」
これは凄い! あるユーザーが投稿した「密室トリック」に議論白熱
| Email this | Comments