近い未来のロサンゼルス。長年連れ添ってきた妻(ルーニー・マーラ)と別れたばかりで、想いを引きずっているセオドア・トゥオンブリー(ホアキン・フェニックス)はある日、最新型人工知能(OS)"サマンサ"(スカーレット・ヨハンソン)と出会う。実体を持たない彼女は"音声"でしかないのだが、デバイス画面の奥から発せられるその声は個性的で繊細かつ洞察に満ちており、セオドアは次第に"彼女"に魅了されていくのだった...。
『her 世界でひとつの彼女』の主人公セオドアは、ちょいエロなハスキーヴォイスとウィットに富んだトーク力を持つサマンサと恋に落ちる。"声だけ"の相手に恋をするという気持ちが理解できるかどうか、それが本作を楽しむポイントのひとつ......そんな映画のストーリーを検証するため、健全な男女6名をガチで目隠しした状態で召集。『her』のストーリーを検証する「声だけ合コン」が開催された。
男性陣は、ガチで婚活中のゲームクリエイター・スズキさん(38歳)、港区出身の都会っ子ライター・イトウさん(28歳)、日本語しか喋れない台湾人ウェブ開発者・ワンさん(28歳)という、インドア感漂うメンツ。
いっぽう女性陣は、女優を目指すフリーター・坂ちゃん(18歳)、京都出身で地下アイドルのマネージャー・ノムさん(24歳)、沖縄出身の舞台役者・みーこ(24歳)と、なんだか芸能界寄りの人選。これは面白くなりそうな組み合わせだ。
向かいの異性はもちろん、隣が誰なのかすら分からない状態のまま、まずは乾杯! 簡単な自己紹介によって喋り方や人となりなど最低限の手がかりは掴めたようだが、手探り状態のまま"声だけ"で好みの相手を指してもらうと、当然ながら結果は見事にバラバラ。しかし、男性陣が"感覚"を頼りにしているのに対し、女性陣はもう少し具体的なところまで踏み込んでいるという興味深い傾向が得られた。
この、男性のほうが異性に対し慎重になってしまう状況は、新たな女性との出会いや人工知能との恋に戸惑う主人公・セオドアに似ているかも? ということで、続いては劇中で妻と別居中のセオドアよろしく精神的にキツかった状況、つまり"過去の失恋エピソード"を吐露しあうことに。
声以外の情報が遮断されているおかげだろうか、自分をスルーした異性を憎々しげに振り返る人、淡い思い出話をまったり披露する人、聞いてもいないカミングアウトをはじめる人など、こちらの予想以上にぶちまけてくれた。そんな赤裸々な恋愛トークを経て、改めて"気になる人"を確認したところ、男性が全員イトウさんを指すという、まさかのひとり勝ち状態に! 恋バナをすれば印象も変わるだろうと思ってはいたが...これは予想以上である。
そんな交流を経て、声だけで"付き合ってもいい"と思う相手を指してもらうと...なんと、3組中2組がカップル成立という奇跡が! 最初はバラバラだったお互いの好意が、"声だけ"の交流を深めることによって短時間で実を結んだのである。
話の内容はもちろん、声質や喋るスピードの重要性も判明した今回の「声だけ合コン」。自身をさらけ出せる"声だけの彼女"を選んだセオドアのように、今回のメンバーも限定された情報から、自然とハートを通わせることができる相手を選んだようだ。
結論:声だけで恋はできる!
【参照リンク】
・『her 世界でひとつの彼女』公式サイト
http://her.asmik-ace.co.jp/
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