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男は何のために頑張るかというと、守りたい女がいるから。しかも、その想いが強ければ強いほど、想定外の底力でヘタレが最強の男に変貌することも。その好例が、現在大ヒット公開中&リピーター続出中の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』だ。女戦士リタを観れば、オレもトムになる! って、全員思うわ。


エミリー・ブラント演じるリタ・ヴラタスキ軍曹は、まさしく"戦場に咲いた一輪の花"で、掃き溜めに鶴の語源、と言いたいほどの美戦士だ。トム・クルーズ演じるウィリアム・ケイジ少佐はエイリアンが殺戮に狂う最前線で彼女と出会い、ナイト精神が覚醒。実戦経験がゼロのくせに、リタの危機を救おうと大奮闘!一方、クールなリタは何か言いたそうに口を半開きにしながら、事態を静観。まるでケイジの想いを知っているかのごとくだ。

このリタ軍曹。戦士だけに厳しく、美人だが全然甘くない。実際、仲間の兵士に"戦場の牝犬(ビッチ)"と呼ばれ、そのタフな精神と戦歴を皆高く評価する。それでもケイジ少佐が彼女をとにかく助けたがる理由には、物憂げな彼女の眼差しの奥に"ナイト精神に着火するSOS"を感じ取った可能性がある。彼女は何か言いたげに口を半開きにして男の奮闘を見守るだけだが、ナイトになった男は理由も聞かず戦うのみ。いや、本当は半開きの口から何か言葉をかけてほしいはずで、その時のために男ってのはまい進するモノ。直接的に想いを知りたい男心を知っての狼藉か! まったくツンですなあ。でも、これが最高だ!

かつてウディ・アレン監督は『地球は女で回ってる』(97)と言ったが、男は女の心を盗みたいモノで、結果的に世界も救うことになれば最高のオチというわけ。さあ、"フルメタル・ビッチ"エミリー・ブラントと映画館で会い、トムのように覚醒する気分を追体験しないか!

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は、大ヒット上映中!

(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS(BMI)LIMITED

【参照リンク】
・『オール・ユー・ニード・イズ・キル』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/edgeoftomorrow/ 

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