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オンラインゲーム大手・ネクソンの提供するFPSゲーム『サドンアタック』で、「チート」と呼ばれる行為を行った17~18歳の少年3人が電子計算機損壊等業務妨害容疑で書類送検されたのは今月25日のこと。常日頃、オンラインゲームをやらず、スマフォの簡単なゲーム程度しかやらないというお父さん世代には、まさに「なんのこっちゃ?」という話ではあるが、実はこの「チート」という行為、かなり凄まじい破壊力を秘めている行為なのだ。


お父さん世代がまだ"現役"であった80~90年代、日本はファミコン全盛期。その頃には数多くの「裏技」が発表され、それを知りたい一心で、ゲーム雑誌を買い漁ったという経験をしている人も少なくないだろう。実は、その頃「裏技」と呼ばれていたものの多くは、今で言うところの「バグ」を突いたものであったり、開発者がデバッグ用に仕込んでおいた特殊なモードを起動させるものであったり、遊び心で仕込んでいたイースターエッグのようなものであったのだが、「チート」はそうしたものを意図的に操り、極論的に言ってしまえば、「プレイ開始からレベルMAX」みたいなプレイができてしまう、"黒い裏技"的行為のことなのだ。

もちろん、こうした行為は、ゲームをより多くの人に、時間をかけて楽しんでもらいたい提供者側・開発者側にとっては、迷惑極まりない行為であることは言うまでもない。ましてや、オンラインゲームのように、現金によりアイテムを購入したり、他のユーザーと競いあったりする要素が含まれている場合は、ビジネス上、致命的な打撃を与えかねないのである。

こうした今のゲーム業界が抱える問題を予期していたのか、あの任天堂が90年代にスーパーファミコン用ソフトとして発売した『ファイアーエンブレム』シリーズの"ある作品"には、チートを行うと警告メッセージが表示されるようプログラムされている。無論、当時に行われていた普通のプレイではまず見ることができないものだが、大多数のプレイヤーにとっては不要でも、たった1人の蛮行によってすべてが瓦解しかねないのがゲームの世界。こうしたところまで配慮しなくてはならないのが、この業界ならではの気苦労だと言えるだろう。

(文・鈴木將義)

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