いよいよ支給が始まる夏のボーナス。首を長くして待っていた人も多いことでしょう。なんと言っても、今年のボーナス額はなかなか期待ができそうで、経団連発表の調査結果によると、回答企業74社のボーナス平均支給額は約89万円。前年比8.8%増の約7万円アップで、バブル期の90年の実績を抜いて過去最高の伸び率だったそう。
ボーナスという大きなお金が入る時だからこそ、その使い道には慎重になるもの。貯蓄について真剣に考えるタイミングでもあるでしょう。今回は、そんな貯蓄にまつわる書籍を紹介します。
書籍『お金が貯まる人が捨てた37のこと』は、その名の通り、貯蓄に成功した人がやめたことを紹介しています。その中の一つで、今日からできそうなこととして"「夜型」のクセを捨てる"というものがあります。
というのも、夜型の生活をしている人は実にお金を浪費しやすい環境にいるのです。例えば居酒屋。もちろん朝から飲む人はほとんどいません。決まって飲みに行くのは夜。居酒屋で酔っ払い勢いがつくと、さらに一軒、また、後輩にせがまれてキャバクラに行くことも。お酒の勢いで気が大きくなり、つい出費が嵩んでしまいがち。
また、家にいてもそう。テレビをつけてみても深夜番組には誘惑がたっぷり。「通常価格3万8500円のとこ、今回だけ9800円」「いま購入するともう一台」といったTVショッピングの誘いがあるのです。こういった番組でつい購入してしまった人もいるのではないでしょうか。
「夜になるとお金を使いたくなってしまうのは、一日のストレスが関係している」
こう語るのは同書の著者・田口智隆氏です。
「疲れたり、イヤなことがあったりしたときに、それを何かの形で発散したくなるのが人間というものだ。"パーッと行きますか!""安いな!これ、買いじゃない?"は、お金を使うことでストレス発散してやろうという衝動によるものなのだ」(田口氏)
私たちが、つい無駄遣いしてしまうのは、ストレスが関係していたようです。朝目覚めた時には0に近かったストレスも、一日を過ごすことで徐々に100に近づきつつあるのです。すると、居酒屋やTVショッピングといった誘惑についのっかってしまう...。
ここでの対処法はやはり、夜型人間をやめること。生活の軸を朝にもってくることで、これを回避することができます。とはいえ、そう簡単に夜型から朝型にシフトできるものではありません。
そこで田口氏は、「人間関係を変える」ことが大切だと言います。つき合う人によって生活スタイルは激変するもの。
「夜には夜の仲間というものがいる。会社終わりに"これから一杯、どう?"などと声をかけてくるのはいつもだいたい同じメンバーだ。飲みたい気持ちはなくても、このメンバーに誘われると、どうにも断れない。自分一人だけなら寄り道しないでさっさと帰るのに、飲み友だちの存在があなたの足を繁華街へと向かわせる。ここは思いきって"今日は早めに帰るわ"と誘いを断ってしまおう。」(田口氏)
そんな誘いで関係が悪化する仲間・上司だったら、そこまで。元々、無理につき合う人でもないのです。
ボーナスが入って懐が緩くなりそうな時期ではありますが、貯蓄を真剣に考えるのであれば、夜型を見直してみては? お金が貯まる人に共通しているのは「夜型の生活を捨てた」ということなのですから。
【書籍データ】
・『お金が貯まる人が捨てた37のこと』田口智隆著 フォレスト出版
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