石ノ森章太郎原作による1970年代の人気特撮シリーズ「人造人間キカイダー」を、まさしく現代に映画としてリブートした『キカイダー REBOOT』が好評だ。時代を超えて、"人造人間"=アンドロイドの主人公がつなぐ、メッセージとは? キカイダー/ジロー役の入江甚儀、主人公と心通わす光明寺ミツコ役の佐津川愛美が、新生キカイダーの魅力を語る。
そもそも「人造人間キカイダー」は少年向けの特撮ドラマという表面的なカバーの下に、感情を持ったがために葛藤する主人公像や、人間とアンドロイドの切ない恋模様、宿命と書いてライバルと読みたいハカイダーとの闘い、そして社会問題を映す高いメッセージ性が流れていた秀作だ。そのスピリットを継ぐ『キカイダー REBOOT』で主演した入江自身も、「今回の映画も、人間ドラマが濃いなと思いました。子供たちが観ても楽しいですが、大人向け。親子の関係、兄弟のこと、国の問題。最近見ないヒーロー像です」と自信を示す。
一方、特撮ヒーローになじみが薄い女子の佐津川は、「最初は怖いなと思いました(笑)」とキカイダーの第一印象を明かす。「威圧感があるので、入江君が話しかけてくれないと恐怖感が消えなくて(笑)。でも、アクションだけでなく、家族のことを描くストーリーには女子だって感情移入します。普通のドラマとして、女の子にも観てほしいです」と本質をPR。横でうなずく入江も、「先日、『仮面ライダー鎧武/ガイム』とキカイダーがコラボしましたが、放送を観た女性の方のお手紙に、"半分脳が出ていて、怖いです"って書いてあって(苦笑)。男子はカッコいいと思うデザインが女子も、ってわけじゃないですものね」と苦労話をポツリ。しかし、懸命な宣伝活動が奏功して、劇場には女子も少なくない模様。
男子でも女子でも、じっくりと『キカイダー REBOOT』を観れば、「"いま"の社会風刺を描いている」(入江)ことがよくわかる。「親子の問題、日本の原発の問題、オリジナルで培った精神も継承していて、それがCG技術の発達した"いま"の映像で描いているからこそ、現代的で楽しいキカイダー作品になっていると思います」と新生キカイダーの魅力を最後に分析した入江。どうして今キカイダーか? その理由を映画館で考えてみないか!
映画『キカイダー REBOOT』は、上映中!
【参照リンク】
・『キカイダー REBOOT』公式サイト
http://www.kikaider.jp/
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