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映画『荻原郁三、六十三才。』の裏側を、監督・長谷部守彦に聞いてみた

2014/06/06 12:00 投稿

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Filed under: 国内, 映画

7月5日から、映画『荻原郁三、六十三才。』が六本木シネマートで公開される。無骨に感じるタイトルだけれども、笑いあり、感動ありの"寿司エンターテイメント"映画らしい。一体、どんな映画なのだろうか?


主人公は、今にも潰れそうな寿司屋店主の荻原郁三(演・五王四郎)。ある日、外資系企業から「銀座に出す大型寿司店の店長にならないか?」とオファーを受ける。悩んだ末に断るが、外資系企業は罵声を浴びせたため、反発して1日だけ銀座のカウンターに立つことに。しかし、慣れない大型店での仕事で、荻原は大失態を見せてしまう......。

監督・脚本は長谷部守彦。本業は、広告会社でクリエイティブディレクターを務めている。

「主演の五王四郎は、年の離れた古くからの友人。5年前に会ったとき、『俺は65才までに、俺の代表作をやる! 書いてくれ!』って言い出した。最初はびっくりしたけど、実は、似たような思いは僕にもあった。『このままでいいのか?』っていう......それに、僕や五王さんだけじゃなく、ほかの役者も同じような感覚を持っていたんです」

その後、長谷部監督は台本を書き上げ、役者を集めて読み合わせを行う。「うまくいくのでは?」と思ったそうだが、映画化するのに必要となる配給会社やスポンサーは見つからない。しかし、「これをやらないままではいられない」と、自分たちでお金を出し合い、機材を揃え、撮影を始めたという。

完成までに要した時間は3年以上。舞台となる寿司屋は、本物の寿司店を定休日に借りて撮影した。完成後もなかなか劇場公開できなかったが、一方で海外の映画祭に出品。すると「カナダ国際映画祭2013・ライジングスターアワード」受賞など、好評を得た。

ただ、なぜ寿司屋が舞台なのか?

「商店街のお寿司屋さんとかお蕎麦屋さんは、僕の原風景。今はそういうお店が消えていっているけれど、どこかに留めておきたかった」

さらに、映画のタイトルには、こんな秘密も......。

「荻原郁三って、五王四郎さんの本名。しかも、62歳で撮り始めて次の年には公開するくらいのつもりで題名を『63才』にしておいたのに、先日、五王さんは67歳になっちゃった(笑)」

役柄としての荻原郁三には、長谷部監督から見た「僕の知ってる五王さん」を投影したのだとか。また、台本を書いた時期がちょうどリーマンショックの直後ということもあり、「みんなが希望とか自信を失いかけている中で、『忘れちゃいけない大切なこと』や『もう1回、頑張ってみようよ』という思いもあった」そうだ。

『荻原郁三、六十三才。』は、7月5日より六本木シネマートにて期間限定公開

【参照リンク】
・『荻原郁三、六十三才。』Facebook
https://www.facebook.com/ogiwaraikuzo63 

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