2010年、チリのサンホセ鉱山で70日間にわたって地中に閉じ込められながらも、誰1人として欠けることなく見事生還してみせた炭坑夫たちのことを覚えているだろうか。このニュースは日本でも大々的に報道され感動を呼んだが、そんな彼らが、今度はサッカー・ワールドカップに赴く自国の代表チームのために再び集結した。
彼らが再集結したのは、チリ代表チームの公式スポンサーである銀行<Banco de Chile>による応援CM。ズラリと並んだ男性たちを代表して、恰幅の良い男性が視聴者に向かって語りかける。
「たったいま立っているこの場所で、我々は70日間も閉じ込められていた。地球は無情にも俺たちを飲み込み、そんな極限の状態の中で人間としての真価と、信じる心を試されたのだ」
「外では何百万という人々が、俺たちのことを信じて待っているのを感じていたよ。そして決して諦めなかった俺たちのことを、その想いのすべてを、この土が知っている。だから我々は、この土をチリ代表チームの練習グラウンドに持っていく。そのグラウンドを、勇気と希望で満たすために! そして全世界に知らしめてやろう、チリの人々に不可能なことなど無いのだと!」
各予選グループの中でもとりわけ強豪ひしめく通称"死のグループ"に入ったチリ。決勝トーナメントに勝ち進むためには、決して諦めない力と国民全員の信じる気持ちが必要だ。
「スペインは手強いって? オランダはスゴいチームだって!? "死のグループ"がなんだ! 我らチリの民は死など恐れない。なぜなら、すでに死を打ち負かしたことがあるからだ!」
https://www.youtube.com/watch?v=tmLmWiqSVS8&noredirect=1
死線をくぐり抜け生還した、諦めることを知らない男たちによる力強い応援メッセージは、チリ国民でなくとも胸が熱くなること必至。ネット上でも
「チリ、がんばれ!」
「ここ最近でもっともすばらしい広告だ」
「私たちと戦えることを祈ってるよ(アルゼンチンより)」
「スペインとオランダはチリを過小評価するべきじゃないな」
「鳥肌モノだわ」
などなど、多くのエールが寄せられている。決して希望を捨てないチリ代表チームが、並みいる強豪たち相手にどんなサッカーを展開するのか注目だ。
【参照リンク】
Comercial Mineros - Apoyo Selección camino al Mundial 2014
https://www.youtube.com/watch?v=tmLmWiqSVS8&noredirect=1
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