「未来のクルマ」として何かと話題に上る米グーグルの「自動運転カー」。ハンドル、アクセル、ブレーキがついておらず、自動運転の開始と終了のボタンのみ。先日、初めて自社設計の試作車を公開したが、それまではプロジェクトをスタートさせた2010年以降、ずっとトヨタ「プリウス」をベースに開発を続け、実用化を目指してきた。また、2年ほど前から、同じくトヨタの高級車ブランド「レクサス」の車両を利用していたのだ。
YouTubeで検索してみると、たしかに「Google」のロゴと「self-driving car(自動運転カー)」という文字が書かれたレクサスのクロスオーバーSUV「RX450h」が走る動画を見つけることができる。また、クルマのカラーリングは白と黒の2種類があることから、複数のRX450hが実験車両として採用されているようだ。
【動画】http://youtu.be/3eeML1izdXs
なぜレクサスを採用したのか、グーグルジャパンに問い合わせてみたが、回答は得られず。ただ、RX450hは、以前から実験車両となっているプリウスと同じくハイブリッド車。環境性能や静粛性が実験する上で重要だったことが伺える。
さて、そんなグーグルも認める自動車ブランドのレクサス。RX450hのようなSUVだけでなく、セダン「GS」はハイブリッド車・ガソリンエンジン車を合わせて1万台を超える新車登録がされており(2012年)、ラグジュアリーカーとして高い人気を誇る。また同車は、モータースポーツ「スーパーGT」2009年GT300クラスチャンピオンとなった「IS」とともに、ドイツiFデザイン賞金賞を受賞している。
グーグルが自動運転カーにレクサスを採用した背景には、世界的評価の高さと日本が世界に誇る圧倒的技術力もあるに違いない。
尚、今回、グーグルが公開した自動運転の試乗車は「とてもユニークなフォルム」で、レクサスらしさは微塵も感じられない。
グーグルにとって自動運転車は、乗客を目的地まで送り届ける運転手のいらないタクシーのようなもの。あくまで「便利なツール」というスタンスなのだ。グーグルらしいと言えば、それまでかもしれない。ただ、「車」として見た時、それだと少し物足りなく感じる。せっかくレクサスの車両を使って実験しているなら、高級車が自動運転できればと願わずにはいられない。
【参照リンク】
・Self Driving Google Car Lexus SUV on Freeway in Silicon Valley
http://youtu.be/3eeML1izdXs
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