AKB48の握手会でメンバー2人とスタッフ1人がのこぎりを持った男に切りつけられた事件について、ダウンタウンの松本人志が6月1日放送の『ワイドナショー!』(フジテレビ系)で言及した。
松本は、握手券付きのCDというものに疑問を持ちつつも、握手会への参加が無料になると「危ないのがくるから、もっとたちの悪い事件に発展する」という可能性を指摘。さらに、松本本人が、現在でも山口百恵の存在にテンションがあがるということで、握手会以外の方法でファンを魅了することも出来ると語り、握手会をやめろとは言わないまでも、別の道を模索してもいいのではないかと、提案した。
たしかに、アイドルといえば、もともとは歌って踊る存在であり、握手会がなくても成立するはずのもの。しかし、AKB48においては、握手会がかなりのウェイトを占めている。
この松本の意見にネット掲示板「2ch.sc」には「【AKB48襲撃事件】松本人志『握手会なくてもファンを魅了することはできる』形を変えたりなど課題を提起」とのスレッドが立てられている。
「松本が初めて正しいこと行ったな」
「結構いいこと言ってると思う
本当に魅力があるならば握手なんてしなくてもやっていける
握手をしなくなった程度でファンが離れるなら、その程度のアイドルって事だわ」
などと、賛同する意見が寄せられた一方で、
「ただのCDじゃ売れないんだよ
スガシカオ先生が言ってたぞ
それに握手会否定したらAKB以外の芸能人も困るだろ」
「それじゃCDが売れないんですよw」
と、握手券がないとCDが売れない現実を指摘する声もあった。
松本がいうように「握手以外で魅了する」ことはできるのだろうか。アイドルに詳しい芸能ライターはこう話す。
「たしかに今の女性アイドルの大半がCDに握手券を付けて売っています。しかし、たとえばPerfumeやももクロのように、ブレイク後に握手会をやらなくなるケースもあります。問題は、握手会をやめて売り上げがどうなるかということですが、答えは『どっちでもない』ですね。そもそもPerfumeは3人、ももクロは5人とメンバーの数が多いわけではないので、200人規模のAKB48グループとはわけが違う。人数が少ないグループだと握手できる数が限られるので、握手会をしたところでCDの売上がべらぼうに伸びるというわけではないんです。握手会のメリットが小さいということであって、握手会を開くくらいなら、お金をとってライブをしたほうがいいでしょうね」
そういう意味では、松本人志の発言は正しいといえる。ただAKB48に当てはまるかどうかは別の話だ。
「秋元康氏も公言していますが、もともとAKB48は歌って踊れるプロを育成するグループとしてスタートしているわけではない。『会いに行けるアイドル』とはまさにそういうことで、ステージで魅了することよりも、握手会でファンと触れ合うことに重きを置いているんです。なので、AKB48が握手会をやめるという選択肢は、その存在意義を奪うことになります。AKB48をこれまでのアイドルと並べて考えるのは難しいんですよ」(前出芸能ライター)
大きく「アイドル」という枠組みで考えれば正論と言える、松本の「握手以外で魅了する」べきだという意見。しかし、「AKB48」という枠組みでは残念ながら、当てはまらないと考えたほうが良さそうだ。
【参照リンク】
・AKB48公式サイト
http://www.akb48.co.jp/
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